ミサトさんちへ
知らない天井×2
機体自体に意思があるのが、ロボットとの違いだな。人造人間に乗るという発想が今なお新鮮だと思った。
音楽プレーヤーがアップで表示されたのは意味深だと思った。25から26に数字が変わったのには何か意味があるのかと思った。
・現実感のない病院の背景→シンジが死後の世界にいるというミスリード?
もしくはシンジから見た現状があまりに非日常過ぎて、現実なのに現実感がないことを背景として表現しているのかもしれませんね。
どちらにせよこういう背景で語る演出って好きです。
・世界から心を閉ざしまくるシンジ→そして父も
ゲンドウと対面すれば目をそらし、ひとりになるとイヤホンをつけて外の世界を遮断する。
徹底的にシンジは心を閉ざしていますね。
そしてシンジが目をそらした瞬間、ゲンドウの乗ったエレベーターのとびらが閉まる→心を閉ざしたという演出が効いてます。
やっぱりこの二人は似た者親子だなぁ。
・まさにビーストという名にふさわしい姿→暴走というエヴァの発明
『暴走』なんて言葉、エヴァ以外ではあまり聞かなかったですよね、昔は。
ほかにも元ネタはあるのかもしれませんが、このエヴァが描いた初号機の暴走は発明だったと思いますし、その後のエンタメ分野に大きな影響を残していますよね。
やはり暴走はロマンのひとつ、純粋にかっこいいです。
息子とみる2話。物語の構成(時系列入れ替え)とか理解して観られる年齢になったんだなー、と番組以外のところで感銘をうけるなど。
斬新と言われるタイトル回収の演出… なるほどな(原西くん
知らない天井だ…、のシーン。
この大胆なカット割り。ちょっとシャフトみを感じる演出。面白い。
初号機のシルエットはやっぱりすごくカッコイイね。
カット割りが独特でおもしろい。時系列を入れ替えることでハッタリも効かせつつシンジ君の心情、ミサトさんのシンジ君への励まし、使徒との戦いの成果が組み上げられていくのがいいね。空白の戦闘シーンを設けることでミステリー感もでるしエヴァの「暴走」がより強調される。よく思いつくものだ。
☆☆☆★(3.5)
使徒に負けそうになったところで病室で寝ているシンジくんに飛んで、その後シンジくんが部屋のベッドに横になったところで、その後戦闘がどうなったのかが示されるという、構成がいいよね。あとミサトさんがビール缶を手に取っても股間が隠されたままの演出もおもしろい。
シンジくんはあの戦闘の直後でも歩けているくらいなのに、綾波はあんな大怪我をするなんて、一体どんな戦闘をしたのだろうか。
第2話時点で、シンジくんは装甲の剥げたエヴァの姿を目にしているんだな。
エヴァ初号機VSシトの対決はなかなかに迫力があったものの、展開としてはまだまだ序盤。
シンジが父をまっすぐ見ることができるようになる日は訪れるのだろうか。
父から目を背けるシンジ。彼をほっとけないミサト。
恥ずかしそうにただいまというシンジ。本作のテーマの一つ?であるヤマアラシのジレンマ、離れすぎているのは寂しいけれど、近づきすぎるのは怖い。感情と冷めた理性の合間、な人間の様子が伝わってきます。
2話にしてカット構成、作画、演出素晴らしすぎ。無駄なカットがなく1カットごとにきっちり意図があるし、時系列を変えてシンジの心情にフォーカスを当てて構成し直してるのは唸ります。
見知らぬ天井。白飛びした病院のシーン好き。
Bパートで1話の戦闘を描くという斬新さはいいけど……これを表面的にまねた作品は、単に時系列を無意味にいじってわかりにくいだけなのが多くなったのでした