ヒントが多かった「海坊主」に比べてかなり頭を使ったし、今でも全て理解できた気はしない。毒親の教育の中で「母の期待に応えて己を殺した自分」と「年相応の自分」が分離し、のっぺらぼうとなったお蝶が殺して回っていたのは「年相応の自分」だったってことか。なら、お蝶を救いながらもあの家にとどめようとした狐面の男ってなんだったんだ?あれは「現実から逃げたいお蝶」だったってこと?でも薬売りはあの狐面がのっぺらぼう、とも解釈できる口ぶりだったしなあ。
「お蝶は死によって真に解放された」ともとれるラスト、やるせねえ。
モノノ怪の正体は、妹を見捨てた源慧が自分を守るために心から切り離した「お庸への愛」だった。
許されぬ兄妹の禁断の愛。禁忌の感情を恐れお庸から逃げた源慧。お庸も同じく禁断の愛を抱いていたことを知り、モノノ怪に変じるほどの恥を抱き仏門の世界に逃げた半生…こんなん泣かない方がムリ!そりゃ衆道に逃避もするわ。
最後に恥を受け入れる覚悟と共にお庸との記憶を取り戻した源慧だけど、今後は少しでも安らかに生きられることを願うばかり。
…とか安らかな気分でいたら突然挿入された兵衛の謎の描写。あの人は今後も出てくる、ってこと?
日常回。水面に!浮かぶ!!爆乳!!!乙ちゃん、きみはそのままでいいんだぞ。
これまでは展開が早足な印象だったのだが、今回はゆったりのんびり。原作では二人がうなめ先生の家に泊まって次の怪異に繋がっていくはずなんだが、どうするんだろうね。
メシ食ってる乙ちゃんがかわいかったから、まあいっか!(よくない)
流石に露出と火傷の描写は原作よりナーフ。そうしないと地上波じゃ放送できないからね。
うなめ先生の過去のいじめと、菫子さんと化野くんを焼いた塵輪鬼の炎。ともに色と声がつくと凄惨さの重みが増すなぁ…。
基本的には原作通り。「人を呪わば穴2つ」の理論は原作でもシビれたシーン。ただ、「菫子さんの変若の呪いは形状記憶に近い」という説明を後ろに持ってきたせいで、なぜ菫子さんが化野くんを救う時に変若の呪いを使ったのかが説明できなくなっていてそこはいただけない。
PA制作だから一応録画したけど…エッなにこれ百合?
「ジェネリック東ゆう」的な倫理ぶっとび主人公・真咲にまるで共感できない。彼女が「真夜中ぱんチ」として活動する中で更生していく筋書きなんだろうけど、初回で少しぐらいいいところ見せてくれないとイライラが募るだけなんだよなあ。
そして誰も彼もがハイテンションな作風は落ち着けなくて疲れる。
一応次回も見るけど、次回がダメそうだったら切りかな…
「まんじゅうこわい」は アヤカシには きかなかった! 「人の最も恐れるものを見せる」から「そらりす丸」ってこと?
ゆかな女史(シーツー)、中尾さん(フリーザ)、浪川さん(アナキン、リディ少尉)、阪口さん(ウッソ)、関さま(ドモン、イザーク、宗介)に若本さんって…聞き覚えのありすぎる声に囲まれて目眩がしそう。
船の進路を変えた犯人は源慧で、それは五十年前に生き別れた妹と再会するためだった。生きたまま海に流されたってソレ十中八九、生贄的なサムシングやん。絶対碌なもんじゃねえ。
ホントこの世界の人たちは回りくどい形でしか喋れないんだから…。
な〜んか聞き覚えのある声だと思ったらベネディクティンはあみっけだったのか!!雄になった後もあみっけの声で行くのかな。
アドニスとベルの出会いを経て、物語は原作一巻のクライマックスであるカタコームでの剣楽へ。ここが序盤の一番アツいポイントなので、しっかりキメてほしい。
ああ、今後も「飢餓同盟」は「きがどうめい」呼びで行くのね。
さすがに剣楽の時の「剣を撃て(シュベルトストライヒ)!」「パシュフル!パシュフル!」はカットか。戦いを「居合」と表現するセンス、今見てもシビれるな。
戦闘シーンは物足りない感。特にキールとの剣楽は最序盤の見どころなのに手抜きに見えてしまったし、悪の剣士との戦いも頑張りは見えるもののベルがしゃにむに剣を振るっているようにしか見えない。
今回も「聖灰」だの「賢者の石」だの「選抜」だの専門用語がモリモリだったが、ついていけてる原作未読者、何人いるのかな…。