ブリッツ・エンダースはシリアルキラーだから
情状酌量の余地は無いとはいえ、
客船で起きた殺人に限っては
モリアーティ一味が計画を実行に移していなければ
起きていないのだから、主犯はウイリアムだな。
ホームズが小物。
話術で女を騙して口説くタイプにしか見えなかった。
「問題を解決する意志が無い者」と
「解決する能力を持たない者」しか登場しないエピソードで
展開される、役立たず同士の闘争など不毛、という印象だった。
キャラクター人気で乗り切るには限界が来ており
知名度に釣り合うくらいのシナリオを
用意する必要があったと思う。
婚姻届を提出したとき、ナサ18歳でツカサ16歳。
出会った当時、ナサは高校受験の時期なので15歳頃。
よって、ツカサは当時推定13歳。
あの体格で、中1程度である。そんなことがありうるのか。
年齢詐称しているだろう。
キャラクターの練り込みが緩いと思う。
このようなジャンルのコンテンツ群は、キャラクターに頼り
ストーリー面で破綻していることがあるものだが
本作はその逆をいく。
「相対性理論が証明されたのは提唱された百年後」には返す言葉が無かった。
屁理屈だが、反論の余地はない。
根拠の無い願望を押し通すための理屈として
この逸話を持ち出す感性は、自分の思考を超えるものだ。
倫理や誠実さを旨とする者にはできないことだろう。
ナサの、この厚顔さは、非情な社会を生き抜く上で
むしろ称賛に値するものなのだろうと思う。
ウイルクがアシリパをおとなたちの闘いに巻き込んだと
前クール終盤に杉元が批難する場面があったけど
支配者への抵抗も生き抜くためのすべであり
外から見れば、体制に反乱を企てたテロリストでも
同胞にとっては英雄なのだろうな。
やりかたに首肯はしかねるものの
心情はわからなくないと思える。