一言でこの作品を表すと幸せになるツボ商法でした。
悪い意味ではなく、スーパーカブによって新しい出会いに触れる主人公(小熊)が何かと語りかける様子がまさにツボ売りなのでこんな表現をしました。
感じの内容ですが、とにかくカブを褒めることが多いアニメです。
世界的にも最高傑作と名高いカブですが、日本では郵便配達かおじちゃんの乗り物という印象が強いのではないでしょうか?
そういったイメージを女子高生が乗るから良いイメージに転換されるし、物語として描いたほうが万人にとっても受け取りやすい。カブ自体の良さをとにかく伝えようとするいいアニメだなという印象を受けました。
主人公の小熊自体がかなりぶっきらぼうで無表情。カブと触れ合っているとふと笑みが漏れてしまうような、中身おっさんの女子高生です。
そんな彼女がカブに乗るからこそカブの良さを受け取りやすいと感じました。
褒めるだけではなく、欠点であったり、迷信的な内容も排除するようにストーリー内で描かれているため知識も増えて面白さも感じました。
ばくおん!!というアニメもありましたが、同じバイクでも全く真逆の伝えたい部分があったアニメなんじゃないでしょうか。
万人ウケこそしないでしょうが、いい雰囲気アニメが好きな私にとってはすごく好きなアニメでした。
日常系アニメの2期は基本的にボーナス面と考えているが、古見さんも同様でボーナスが強かった印象。
冬は行事も多いため、話のネタも豊富でした。
只野くんと古見さんの関係性がより夫婦間を増していてキュンとすることが多い印象でした。
古見さん自身も筆談が多く、コミニケーションを取ることが多くなり、ナレーションでもあるように「留意すべきは人と関わりを持ちたくないとは思っていない」というのが伝わるエピソードが多い印象でした。
2期最大の見どころはバレンタインデーの話です。
古見さんからチョコレートを渡すときは2人きりで筆談じゃなく、会話をして渡すストーリーがとてもいいシーンで、3期があるならまた見たいと思う話でした。
まず初感で思ったことは「原作サンデーだろ」でした。その通りでしたが。
サンデーの漫画は、The漫画のノリが多く、見ててテンポがいいのが特徴ですからね。
まず、ストーリーですが凄くいい。古見さんがコミュ症というのは建前で、只野くんとのラブストーリーを書いているのが本編であり、ボケはそれらを繋ぐための道具ですね。
とにかく映像がよく、絵のカットや、テンポ良く切り替えて、ボケらしいスピード感、しっかりと画角を気にしていたり見てて飽きません。
キャラクターはみんな変わり者なので、そういう世界だとおもうだけです。逆に良くこんなにマッチさせて漫画として成り立っているのか不思議なくらいです。
もちろん、ストーリー、映像、キャラクターがいいのはもちろんですが、印象として残るのはすごく爽やかなOPですね。サイダーガールさんの「シンデレラ」は、本作の日常をよく描いていて、只野くん視点の歌詞が惹き込まれる部分でもありますが、OPがいきなり入ってくる。しかも口ずさみたくなる歌詞のイントロから始まって、エレクトーンの気持ちのいいリズムを32拍聞いてからのAメロが爽やかすぎてそれだけで気持ちがいい。
と、今まではべた褒めでしたけど、現実こんなの美人しか成り立たないやん!って終始ツッコミが止まらんでしたけどね。でも、それは2次元の世界ですから、話が面白ければそれでいいわけです。
既存メンバー9人から、新規メンバーが3人入る予定になってアニメ2期が始まります。
10話までは蘭珠vs同好会という展開で進んでいき、蘭珠というアイドル1人の力を目の当たりにして、既存のメンバーは新しい方向性、新しい可能性を探して話が進んでいきます。
答えとしてはユニットや、同好会全体で作れること。すなわち人との繋がりで生まれる力が可能性の芽であることを蘭珠も気づいていき、友人であったミアや栞子のおかげもあって虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の仲間になります。
影で進んでいた高咲侑の主人公=視聴者(ファン)の成長もユニットを結成していく流れでどんどん進んでいきます。高咲侑は視聴者の影武者である側面を持っていて、同好会のメンバーや、スクールアイドルたちトキメキを持つ存在から影響を受けて徐々に歩んでいく所がほかのラブライブにはない面白いところです。
侑は結果として、曲を作る(ストーリの流れで新曲を書き下ろした訳では無い)、人から受けったもので、人にトキメキを渡す側になる構図が全体として非常に良いところで、同好会の話は受け取る、それをまた繋いでいく構成になっているのがとても良い。
1期程のワクワク感は少ないものの、ボーナスタイムとして、新規メンバーお迎えとしてのクオリティが非常に高いので、映画化をすごく楽しみにしています。
2期が安定してるのはいいことです。