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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

すごい作品だった。少年マンガ的な展開に慣れきっていた頭をぶん殴られたようだ。

少年マンガ的な展開とは、
・真実を追究する善なる者と、真実を覆い隠そうとする悪の組織との対立
・迫害を乗り越え正義の心を受け継いでいく戦士たち
・最後は真実を求める人の営みが勝利する
といったものだが、本作は(特に後半になって)その展開をことごとく覆してくる。

・志は受け継がれるが、受け継いだ者は先人の名前すら知らず、ひどく間接的な影響しか与えない
・ドゥラカ(4番目の主人公)とシュミットの対話に見る「神を信じることの意味」(「敵にも事情がある」というレベルの話じゃない)
・「同じ思想に生まれるよりも同じ時代に生まれることの方がよっぽど近いと思う。同じ時代を作った仲間な気がする」との歴史的・俯瞰的な視座
・その発言をした人物が、実はとんでもない行為に及んでいたことがエピローグにて明かされる(主人公=正義という訳でもない)
・地動説理論の完成と出版が歴代主人公たちの悲願であり、その目的は達成したが、最後の主人公(5番目)に至ってはその本すら読んでおらず、伝わったのは書名のみという、人の成し遂げたことのあまりの微々さ
・そこからようやく私たちも知るある有名人に繋がるのだが、そこに至るまでの数々も「皆おしなべて15世紀の人」の話でしかない

今を生きる私たちも、後世の人たちから見れば「皆おしなべて20世紀の人」「21世紀の人」でしかなく、例え殺し合うほど憎み合っていても「同じ時代を作った仲間」だという……いや、ほんと、すごい作品でした。



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