15世紀のヨーロッパ某国。飛び級で大学への進学を認められた神童・ラファウ。
彼は周囲の期待に応え、当時最も重要とされていた神学を専攻すると宣言。
が、以前から熱心に打ち込んでいる天文への情熱は捨てられずにいた。
ある日、彼はフベルトという謎めいた学者と出会う。
異端思想に基づく禁忌に触れたため拷問を受け、投獄されていたというフベルト。
彼が研究していたのは、宇宙に関する衝撃的な「ある仮説」だった――。
漫画も最高だったが、アニメはさらに最高。何度でも心揺さぶられる。
凄く考えさせられるアニメだった。
このアニメは他とは違う内容で凄かった。
あと、OPは神曲。
近年まれに見る超良作。キャストも最高だったし、ちゃんと原作の最後までアニメでも描き切ってるのも良い。
難しい説明もあったりするけど、アニメでとっつきやすくなってたんじゃないかな。
第一章の1~3話がやはり神。
最初このアニメが始まったとき、とんでもなく面白いものが始まったなと思ったが、終わってみれば佳作の域を出ることはなかった。
どうせフィクションならとことんフィクションを貫いて、パラレルワールドで地動説→天動説へのコペルニクス的転回(この世界ではコペルニクスではないと思うが)をダイナミックに見せてくれるかと思ったが、結局現実にリンクさせてあったかもしれない歴史物として落ち着いたのは自分としては残念。
グロい描写以外は大変良い。
#チ球の運動について
事前の予想からは想像もつかないようなストーリー展開だった。地動説が呪いのビデオと化して次々と犠牲者が出る・・・。異端審問官の執念がすさまじかった。娘の真相も知らずに終わるのもまたえぐい。ラストでお前か!?!? 「君らは歴史の登場人物じゃない」てなかなかメタな・・。歴史の影に記録に残らない無名の人々のすさまじいドラマがあった「かも」ってことなんかなー。音楽はOP/ED/劇中とも良かったけど,特に1期EDのヨルシカの曲が素晴らしか。
色々と考えさせられる、思考させられる作品でとてもおもしろかった!
全部見終わってからWikipediaを見るまでは自分も中世ヨーロッパでは地動説は禁忌だと思ってたんだけど、実際はそうではなく、そういう世界を作り上げるためにフィクションにして、最後は現実世界線につなげたのね。ここも良かった。
チも地であり知であり血だろうなぁと思ってたのが意図通りだったみたいでまんまとw
どれだけ禁止されようが、命をとしてでも知識欲、単求心に従い進んでいく主人公たち。
それを阻止するべく"物語の悪役"として立ちはだかるノヴァク。
主人公と同格なバデーニやヨレンタたち。
どのキャラも個性があって魅力的で好きだった。
とてもいい作品。特に前半の勢いが素晴らしい。
おそらく、作中の『P王国とポーランド』に実際の差はなく、媒体が違うだけの地続きな話だと思う。
当事者が絶えて自伝が作られなかった言い伝えが、形を変えて風聞から架空の舞台の物語として後世に広まったものとして描かれているんだろう。
ただこの場合、声も容姿も同じ人がいるということの説明はできない。
漫画の時点でかなり話題性があったけれど、未読。
『地動説』という天文学を中心に哲学や宗教の話をそれぞれの時代の人のストーリーで酷くも美しくも描かれている。
難しいと感じたりつまらないと感じる人もいるかもだけど、キャラクター、作画、音楽、構成も素晴らしくこういった類の話が好きな私にとっては間違いなく人生の心に残るとても素晴らしいアニメでした。
地動説を証明するために章ごとに複数の主人公達が繋いでいく物語であり、全体的な雰囲気としては華やかさとは真逆をいくザ・硬派な世界観というものだけどその中で「知」識を巡るドラマが描かれていて終始引き込まれる作品だったなと感じさせられた。フィクションの物語から史実のポーランドの話に繋げてくる構成は流石だなと思う、最終章はラファウだけでなくそれ以外にも今までの要素をちゃんと仄めかせるのもいい演出だったと言う他ない
長い時代の流れの中で移り変わっていく主人公達と相対する存在であり、全編に登場するノヴァクは本作の裏の主人公と言ってもいいんじゃないかと思う。地動説というものの善悪の区別が曖昧であり、それに関して一心不乱に反対し続ける彼の人生というものは切なくそして儚いものだった。津田健次郎氏の演技も素晴らしかった
「チ」というタイトルを聞いてどういう作品なのかとピンと来ない人もいるかもしれないけど、気になる人は是非とも一度見てほしいと思う。好奇心から地動説というものに取り憑かれた本作の登場人物同様、きっとこの作品にも取り憑かれたようになっていく事になると信じている。「知」る事は人の欲求なのだから