サービス開始日: 2026-03-22 (46日目)
すごい作品だった。少年マンガ的な展開に慣れきっていた頭をぶん殴られたようだ。
少年マンガ的な展開とは、
・真実を追究する善なる者と、真実を覆い隠そうとする悪の組織との対立
・迫害を乗り越え正義の心を受け継いでいく戦士たち
・最後は真実を求める人の営みが勝利する
といったものだが、本作は(特に後半になって)その展開をことごとく覆してくる。
・志は受け継がれるが、受け継いだ者は先人の名前すら知らず、ひどく間接的な影響しか与えない
・ドゥラカ(4番目の主人公)とシュミットの対話に見る「神を信じることの意味」(「敵にも事情がある」というレベルの話じゃない)
・「同じ思想に生まれるよりも同じ時代に生まれることの方がよっぽど近いと思う。同じ時代を作った仲間な気がする」との歴史的・俯瞰的な視座
・その発言をした人物が、実はとんでもない行為に及んでいたことがエピローグにて明かされる(主人公=正義という訳でもない)
・地動説理論の完成と出版が歴代主人公たちの悲願であり、その目的は達成したが、最後の主人公(5番目)に至ってはその本すら読んでおらず、伝わったのは書名のみという、人の成し遂げたことのあまりの微々さ
・そこからようやく私たちも知るある有名人に繋がるのだが、そこに至るまでの数々も「皆おしなべて15世紀の人」の話でしかない
今を生きる私たちも、後世の人たちから見れば「皆おしなべて20世紀の人」「21世紀の人」でしかなく、例え殺し合うほど憎み合っていても「同じ時代を作った仲間」だという……いや、ほんと、すごい作品でした。
ラファウ、お前何してんの……。ラファウは本作の主人公の一人な訳だけど、ここに来て知性の暴走の象徴として描かれるとは。一筋縄でいかないな、この作品。
告解室にいたのは誰なんだろう。登場人物の誰かなんだろうけど。元異端審問官なのかな。
最後の最後で誰もが知ってる有名人の名前が出てきた。そうだよね、故事成語になるような人が出てくるまでにいろんな人が関わっていたはずだもんね。
・「社会から神が消えても人の魂から神は消せない」。おお、ある意味、ドゥラカが一番神を信じているとも言える訳か。
・ラファウ登場?
・面々と受け継がれる同じ志を持った者(科学を信じる、神を信じるなど)たちより、敵対していたとしても同じ時代に生きた者こそが仲間、か。深い、深すぎる。
・こんな形で娘の死を知るとは……。気がついていたけど認めたくなかったんだな……
・死んだらおしまい。神を信じないとなるとそういう結論になるよね。でも最後、シュミットが言ったことの本当の意味が分かったんだな……。二人は仲間だったんだ。
・女神様の人恋しい発作。「さあ抱き合うのです」と言いつつ、どう見ても邪神
・今回の転生はトマトと錠前
・今回も人形アニメ、実写とやりたい放題
・宝箱に封印されていた魔王、最後は広々とした海を泳ぐ鮭に転生できて良かったね(ところで魔王専門の転生担当神様がいるのか?)
今にして思えばターニャの人生で一番平和な時期。安全安定な後方任務に就こうとやる気を示したばかりに厄介ごとに巻き込まれるターニャ。「どうしてこうなった」のルーツがここに。
おお、司教を説得って、理念ではなく、欲得尽くで説得するのか。この司教、宗教家じゃなくてビジネスマンなんだ。
ノヴァクあっさり論破されてて可哀想になってきた。酷い奴だったけど、自分が殺した者(歴代主人公)の名前は覚えてたんだな。でもその中に他ならぬ自分の娘がいたとは知らないという……
ドゥラカが端々で見せた覚悟をシュミットは見てたんだな。コイン(神の意志)をひっくり返すシュミット。泣ける。あんなに思想的には敵対してたのにさぁ……。そしてシュミットの一言で死を覚悟するレヴァンドロフスキ。ここでシュミットが「頼む」と言ったら受け入れなかったんだろうな。覚悟には覚悟で応える。かっこいい。いや、死ぬんだからかっこいいとか言ってる場合じゃないんだけど……
異端解放戦線のおっちゃんの行動原理は「死を受け入れるため」か。人は死ぬ→人は死ぬと天国に行く(神はいる)→神がいるのに現世が地獄なのはなぜ→神は迫害しない→迫害するのは人→迫害する人を否定する→ようやく心置きなく「神はいる」と言える、ということなのかな。
現代の我々は自分の人生を納得させるために色々な思想から学ぶことができるけど、当時の人は「神」しかないわけで、だからどんなに異端であっても神の存在自体は揺るぎないものなんだね。
シュミットは人工物(人が創造したもの)を否定する。教会が説く神もまた、教会が作った人工物にすぎない。彼にとっては自然(神が創造したもの)に立ち返ることが、すなわち神の御心に沿うことなのだろう。
二人とも否定しているのは教会であって神ではない。シュミットに至っては技術すべては否定すべきものであり、現代人的感性(読者視点)を持つドゥラカとは共同戦線を張れても思想的には相容れない。
ヨレンタはヨレンタでやはり神を信じている。技術や知識の継承による発展は神の意思。神は人を通して世の中を善きものへと変えようとしている、と考えている。自分の個人史も含め、「全歴史が私の背中を押す」。
そこに娘の仇「地動説」を滅ぼそうとヨレンタの父がやってくる……
TVシリーズでは監督が男を見せたけど、本作では主人公が女を見せた。そして作品は完成。しかしまだ粘る!いいものを届けるんだ!
う~ん、テーマが前に出すぎていてちょっと説教くさかったかな。映画の尺に収まる話ではなかったかもしれない。いい作品なんだけど。
・プリキュア始まった?と思ったらプリキュアだった(TV見てたんかい)
・妹の名前はリリックだと……。姉妹の名前、お母さんの趣味なのか?
・ラップバトル勝利。感動していたらポエムちゃんパパ登場に持って行かれる。手合わせ願いたいと言ってたけどスーツ姿(エリートサラリーマン?)だけど元ラッパーなのか?こりゃ姉妹の名前はパパさん由来っぽいな
もともと外敵と戦うような作品ではなく、とんでもない実力者がほのぼの生活してるギャップが楽しい作品だった訳だけど、それゆえ「とんでもない実力」の見せ場はなかった。その足りないバトル要素を出すのに村祭り(武闘会)を使うというのは良いアイデアだと思いました。
ベストセレクション第4回。ギロロ伍長&夏美カップル回。
そう言えばそもそも何でギロロは夏美を好きになったんだっけ?
・ギロロは夏美に優秀なソルジャーの素質があると一目置いていた
・そこに夏美がギロロに開けっぴろげな優しさで接してきた
・ギロロはソルジャーとしてストイックに生きてきたので夏美にどう接したらいいか分からないし自分の感情が何なのか分からない
という感じだったかな。
今回の目玉はパワード夏美。暴走したパワード夏美に接近できるのはギロロだけ、解除パスワードは音声入力で「夏美マイラブ」というお話でした。ギャグに始まり話はエスカレートしてシリアスSF風バトルになるという黄金のケロロ軍曹パターンですね。
ドゥラカは、神を信じていない。自然法則があるだけだと考えている。法則を理解することで人間は発展すると考えている。ドゥラカの価値観は現代の私たちとほぼ同じ。彼女の目的は閉塞した自分の状況から抜け出すこと。
シュミットは、神を信じている。しかし宗教は信じていない。宗教は論理で神を理解しようとしているが、彼は人間に神を理解できる知性があるとは考えていない。ただあるがままに生きる(そして死ぬ)ことが神の意志に沿うことだと考えている。シュミットの考え方は、あくまで異端であって宗教者の範疇にある。
そんな二人が地動説の出版(情報の解放)という点で手を組む。解放戦線の長は、なんとヨレンタ。
TVシリーズ『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』の後日譚。
メインストーリーは「裕太の立花への告白」。高校生の初恋っぽい生々しさがあってよかった。
見所はグリッドマン合体形態すべての大活躍。もうこれでもかってぐらい出てきてよかった。
物語としては、本作は何重ものメタフィクションとなっていて理解が難しい。
バトルがすごいので細かいことは気にしなくても見ていられるが、いちおう話を整理してみた。
・現実世界:新条アカネのいる世界
・裕太たちの世界:新条アカネが創作した世界(アンチ君の言う「オレたちの宇宙」)
・裕太たちの世界の学園祭の演劇:立花が創作した世界(「フィクション」は本作のキー概念)
・ハイパーワールド:グリッドマンのいる世界
・ダイナゼノンの世界:グリッドマンが創作した世界(グリッドマンユニバース)
世界同士の関係は
・裕太たちの世界は新条アカネ(現実世界)が創造主
・ダイナゼノンの世界はグリッドマン(ハイパーワールド)が創造主
・「裕太たちの世界」と「ダイナゼノンの世界」は並立関係(本棚に並んだ本同士の関係のようなもの)
・ハイパーワールドと現実世界の関係はよく分からない(怪獣という概念で相互に影響し合っているようだ)
以下ネタバレ
・本作タイトル「グリッドマンユニバース」とは、グリッドマンが「オレたちの宇宙」と一体化した姿であり、他のグリッドマンユニバース(ダイナゼノンの世界)を取り込んでしまい崩壊しかかっていることを指す
・なぜグリッドマンが「ダイナゼノンの世界」を創造したのかはよく分からない(裕太への負い目と言うが?)
・ラスボスがどういう存在か今ひとつ分からない(悪意の集合体みたいなものらしい)
繰り返すが、細かいことは気にしなくてもいい。人として気にすべきは約束と愛と賞味期限だけだ。
前作『劇場総集編 SSSS.GRIDMAN』はTVシリーズ未視聴の人も視聴済みの人も楽しめる作品だったが、本作はあまり出来の良くないダイジェストだった。しかしそれも無理はない。SSSS.DYNAZENON は追うべきストーリーラインが多いからなのだ。
本作のテーマは「何ものにも縛られない自由」vs「かけがえのない不自由を手に入れる」。
自由とは、自分を束縛するもの全ての破壊(怪獣優生思想)。
不自由とは、蓬にとっては芽夢との関係、暦にとっては就職、ちせにとっては学校、彼ら全員にとってのガウマ隊という絆。
それを SSSS.DYNAZENON はTVシリーズ全12話を使って語っていた。
総集編に納めるべきストーリーラインは多い。
・ガウマと怪獣優生思想の話。怪獣とは何か。彼らはなぜ戦っているのか
・蓬と芽夢の話。ボーイミーツガール。芽夢の姉の死の謎(事故か自殺か)
・登場人物個々の話(ガウマ隊、怪獣優生思想合わせて9名)
・バラバラなガウマ隊が一つのチームになっていく話(これは個々の話があって初めて成立する)
付け加えるなら
・ド派手なバトル
もある。SSSS.DYNAZENON の面白さは「登場人物の心の葛藤→バトルで解消」にあったからだ。
本作は蓬と芽夢の話をメインに据えており、それは正しい判断だと思うが、一つのチームになっていく話が端折られているので、最後の「かけがえのない不自由を手に入れる」というセリフに説得力がなかった。また、「心の葛藤→バトルで解消」の登場人物の葛藤が端折られているので、ただド派手なバトルが連続しているだけのようにも見えてしまった(見たいシーンの連続でもあるので悩ましいところだが)。
補足
暦の出番がほとんど無いなーと思っていたら、最後の最後に思わぬ出番が(笑)
・本作の影の主人公クロード(ドジっ娘枠)
・エルフの冒険が主人公の修行と並行してるけど、どのタイミングで合流するんだろう?
天才技術者ドクトルが信徒に反転。天啓を利用して帰依させるとはさすが存在X(褒めてない)。
エンディングはよくあるキャラソンなのだが、原作小説の挿絵イラストのターニャを使っているので違和感がすごい。これも計算なのか?
ベストセレクション第3回。パラレルワールド(ケロロ軍曹と出会わなかった世界)の冬樹と出会う話。ケロロ軍曹に時々ある、ちょっとしんみりとした話の一つ。
いま見ると取り立てて特徴のない普通の話だけど、当時パラレルワールドを扱う作品は割と珍しかったはず。
今回の転生は、時計台の秒針(ランダム魔法発動機能付き)、勇者のレベルアップ通知の声(頭の中の)。
・秒針に転生できるなら、いま目の前のテーブルに載っているモノ全てが転生者かもしれないわけだ。やおろずの神ならぬ「やおろずの転生者」の世界。付喪神って神様じゃなくて転生者なのか?
・転生者に色々教えてくれる頭の中の声。あれがべらべら喋り始めたら精神攻撃に他ならない。ひょっとすると精神病と診断された人の中には転生者に取り憑かれた人がいるのかもしれない?
とうとう転生先の絵を誰が描いたかクリエイター表記が出るようになり、ますます『ポプテピピック』みが増した(笑)。
オープニングとエンディングが内容に合っていて面白い。