2023.9.5(火)視聴。
前回までとは異なり、燈の中学時代の前日譚。
「CRYCHIC」結成までと離散までを一人称視点で描く。
物語の構造としては、これまでの1、2話よりもわかりやすかった。
「迷ってばかりの青春」がしっかり描かれていたと思う。
元々他人とズレていると自覚していた燈。
世界からズレないようにと友達をつくっても、結局ひとりみたいに感じる燈。
人間として何かが欠けているからと、その穴を埋めて人間になりたいと願った燈。
心の隙間=穴を"埋める"ために(=安心したいから)、石や、ばんそうこうや、表紙の異なるノートを集めていたのだろうね。
⇒ 収集癖のある人は、物をたくさん集めることで「自分は一人じゃない」「これがあれば安心だ」と思う。
参考書を何冊もやたら買ってはちっとも最後までやり遂げない人と同じ。あ、自分のことだ。
偶然、祥子(さきこ)と出会って、音楽に出会い、バンドを結成し、半ば強制的にボーカルになり
歌えない自分にカラオケに連れて行ってもらって
「CRYCHIC」に"眩しい"、"やさしい"、"美しい"、"温かい"という感情が生まれ、ここから『春日影』が生まれた。
でも、ダメになってしまった。
これが燈にとって大きな"傷"となり、バンドを組もうとしない"カセ"になってしまった。
果たして、燈はどうやってこの"カセ"を乗り越えていくのか。注目したい。
なお妻は、このバンドの空中分解した理由を
「CRYCHIC」の5人のメンバーに「何のためにバンドをやりたいのか」という軸がなかったから
と言っていた。
確かに、この5人は何か目的があってバンドをやっていたわけではない。
「Morfonica」への憧れを持つ祥子が、寄せ集めた5人組バンドと言える。
今後「MyGO!!!!!」は「CRYCHIC」と対比されるかもしれない。
【伏線】
1.なぜ愛音は、このタイミングで羽丘に転校してきたのか。
# 1、2話に引き続き。
# 2話ではそよとバンドを組んだことを喜ぶ愛音が「これでやり直せるかな」と呟いたことから、何かリベンジしようとしているのは分かった。
# 3話では愛音の話ではないので、次回以降に先送り。
(END)2.なぜ燈は「バンドをやっても"また"ダメになる」というのか。
⇒ 3話で明らかになったように、「CRYCHIC」の離散がきっかけだった。
3.急に出てきたsumimiは何者で、今後どう関わるのか。
# 2、3話では登場せず。
(END)4.なぜ燈をバンドに誘った愛音に、立希はあんなにも腹を立てたのか。
⇒ 祥子が「CRYCHIC」を脱退したことをきっかけに、バンドが分解。燈は大きな傷を負ったことを知っていたから。
# 2話の「初ライブがんばります」のSNSの投稿から、初ライブ前に解散したようだ、は誤り。初ライブはやっていたみたい。
5.そよが燈に固執する理由は?
# 危うい行動の理由は何? そよが今回出ていないので先送り。
6.愛音がギターボーカルをやりたい理由は?
# 目立ちたいからだけで、ここまで固執するのも不思議。
(NEW)7.なぜ祥子は急に「CRYCHIC」を辞めたのか。
# スマホをみて驚いたのはSNSでの中傷かと思ったが、その後月ノ森を辞めて羽丘に転校していることから、別の要因かと思った。
(NEW)8.睦が「私はバンド楽しいと思ったことは一度も無い」と語った真意は何か。
# 言葉通り受け取ってしまえば、燈が傷つくには十分な飛び道具だが、ちょっとそうは思えない。
# 祥子とは幼馴染であることから、何か意図があるのでは。