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良い

2023.9.14(木)視聴。

9話が"終わり"の物語だとすれば、10話は"始まり"の物語だ。

季節は廻り、燈は「やらなければよかった」と後悔するとともに「全部無くなったのは、何も言わなかった」からだと悟る。
sumimiの初華に「歌は言葉よりも気持ちが上手に伝わる」と告げられ、燈は初めて"能動的に"行動する。
一人でステージに立ち、楽奈が近寄ってきて、立希が加わった。
愛音に引っ張られていた燈は、今度は愛音を引っ張り上げた。
 ⇒ Aftergrowがたむろしている羽丘の屋上で、だけど夕焼けではなく曇り空をバックに、という演出が良かった。
愛音はそよを待ち伏せ、家にまで行き、そよをライブハウスに招き入れ、燈がステージに"文字通り"引っ張り上げられた。

燈によって、5人が集まっていった。
そこには、「打算」も、「見栄」も、「寄せ集め」も無い。
その場で(ライブで)作り上げた5人の曲によって、"言語を超越した和解"を果たした。

"言葉"は、人と人とを繋ぐコミュニケーションツールだ。
しかし"言葉"は完璧ではない。
"言葉"によって自分の気持ちや思いを100%相手に伝えることなど、不可能に近い。
 ⇒ 100%どころか、3分の1も伝わっているかどうか怪しい。
自分と他人とで、生まれ育った環境も、文化も、考え方も違う。(MYGO!!!!!のメンバーも各々全く違う)
それゆえ"言葉"には、他者との"揺らぎ"、"遊び"のようなものが存在している。
"言葉"には辞書では定義されていない多くの可能性がある(=万能性を欠いている)と考えると、
"言葉"というものは複雑で難しい代物で、これで他人と分かり合えるなんて考えるのは実に愚かであろう。

「ノンバーバルコミュニケーション」の代表が「音楽」だと思う。
人と人とを繋ぐのは、"言葉"ではなく"直観"だ。
音楽を共に奏でると、"言葉"で言い表せない気持ちが溢れる。
より"直観的なもの"のほうが思いを共有しやすく、「音楽」にはそういう不思議な力があるのだ。
それをこういった形で演出するとは。
恐れ入ったよ。

ただ、、、ちょっとついていけないなあとも思った。
これまで青春群像劇でリアリティがあったのに、急にどうしたんだってなってしまった。
「言いたいこと」も「魅せたいこと」も"演出の意図"も良かったが、ぶっ刺さりはしなかった。(個人の感想)

【伏線】
1.急に出てきたsumimiは何者で、今後どう関わるのか。
 # 2、3話では登場せず。4話でやっと登場。どうやら初華(うい)は祥子(さき)とLINEで連絡を取り合う中みたい。
 # 5話ではライブビジョンに出ただけ。6話では花咲川に通っていることが判明。7話、8話で祥子とコンタクト有。
 # 9話は登場せず。10話で燈と接触

(NEW)2."8話"で、祥子は初華(sumimi)に何を相談したのか。

3.そよは、なぜ「CRYCHIC」に拘るのか。「CRYCHIC」を復活させると、そよにどんなメリットがあるのか。
 # これが謎。もし自分のために友達を利用しているのならば、復活させることが利益になる理由が欲しいところ。

4.なぜ祥子は急に「CRYCHIC」を辞めたのか。
 # スマホをみて驚いたのはSNSでの中傷かと思ったが、その後月ノ森を辞めて羽丘に転校していることから、別の要因かと思った。
 # そよが辞めた理由を聞いても応えてくれず。5話では登場せず。6話では「話をつける時が来た」と言っており、明らかになりそうな予感。
 # 「月ノ森に行けるわけがない」というところも気になる言葉ではある。7話でも触れられず。8話、9話、10話でも未だ不明。

5.睦が「私はバンド楽しいと思ったことは一度も無い」と語った真意は何か。
 # 言葉通り受け取ってしまえば、燈が傷つくには十分な飛び道具だが、ちょっとそうは思えない。
 # 祥子とは幼馴染であることから、何か意図があるのでは。5話では登場せず。6、7話では触れられず。8話、9話でもわからない。



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