ライブ自体の完成度は高かったものの、It's MyGOの裏返しとして作られている(であろう)だけに、見せ場としての演出も感情の爆発ではなく感情の抑制や収束、完成度の高まりといった見せ方になっていて、物語や人間関係から来るカタルシス的なものを感じることはなかった。こうなるとライブ描写に優れたバンドアニメの域を出づらく、評価もそれなりになってしまう。ソシャゲでユニット/キャラクターに課金させる前提だとユニット自体やメンバー同士の関係の破綻はないだろうし、多少揉めてもそれなりに落ち着くんでしょみたいに冷めた目で見てしまうところもある。これはユニバースで作品描写を広めたり深めたりできる利点と引き換えに存在する欠点だと思う。ここからも一波乱あるようだが、最後どう締めるのか気にはなる。