なろう系でよくある異世界転生設定で、主人公はチートではあるのだが、チート的能力は突然もたらされるというわけではなく、ショボい段階から自分で徐々に開発していく。それでもクラフト系なろうではよくあるのだが、魔法という異世界だとほぼデフォルトで使えるようなものに対してほぼ1クールかけてそれをやっているのがなかなか珍しい。また、敵らしい敵が出てくるわけでもなく、不思議な現象への対処へ苦慮して数年を費やしたりして、チート的な軽さがかなり抑えられている。
とはいえ、1クール終わった段階で一通り魔法の開発が完了し、よくある魔族みたいな敵も出てきて、チート的パワーアップも果たし、ここからテンプレなろうになっていく気配はかなり強い。1クールに限れば比較的面白く見られた、という話なのかもしれない。