琵琶湖に浮かぶオブジェクトは、あるのが当たり前と錯覚していたが、人魚にしか見えない、ララの心の形。たぶん見返すとララ視点のシーンでだけオブジェクトが描かれてきたのだと思う。
海底にも地上にも戻れないと嘆き、またしても自分を犠牲にしようとするララと、人間と人魚の違いの存在を認めつつ、ララの戻る場所を提示する茉里。
誰かを愛するために生まれてきたんとちゃうん?→(人魚の世界を存続させるための)本当の愛なんていらない、人間世界への希望の自覚→人間として復活!のスペクタクル。
ずっと提示されてきた、本当の愛というのが、人魚の世界を存続させるための手段として誰かと結ばれることから、人間の中に希望を見出すというララ自身の目的になった。
(物語の後半で描かれてきたルカとの関係は、ララがタイムリミットの話を聞かされてからは、目的から手段に変わってしまったがゆえにうまくいかなかった)
滋賀を離れ、茉里と別れることも、希望を伴った旅立ちで、茉里の最後の表情で締めるというのも潔い。