冒頭のアンフィジカルレイヤー(慧の夢の中)でグリペンが言った言葉の断片が「(ザイとは)希望」だったことは、何らかの伏線なんだろうけど、ザイとアニマが根は同じ性質を持つものであることを示唆しているような気がする。
シャンケル、AIの研究者なら情報量に依存するデータシミュレーション的な考え方の枠には嵌らないと思うんだけど。AIこそ自律学習とヒトの思考形態に近いアルゴリズムを指向するわけで、それは単にデータを数多く収集して統計処理的に解を導くようなものではなく、外的刺激の認識を元にした推論、推測、行動計画を立てるという手順であるはずで。
その意味で、アニマは高度なAIを搭載した有機アンドロイドって感じがする。自我は高度な識別面を持つパターン認識を再帰的に回し続けるアルゴリズムを持つ常駐プロセスのようなもので形成できるような気がするんだけど、雑に考えすぎかな。
グリペンが直感で操作して出したシミュレーターの答えからすると、ザイはヒトに文明を放棄させようとしているように思える。