16世紀、ルネサンス期のフィレンツェが舞台か。
調べてみたら、ルネサンス期には女性画家が何人かはいたようで。ギリシャ・ローマ時代は女性画家は多くいて、中世ヨーロッパでは画家というよりは、写本装飾の分野に修道女が多くいたとか。で、ルネサンス期に人間主義の文芸復興の流れの中で再び女性画家が活躍したと。その後、イタリアで芸術学校ができると芸術分野が男性中心のアカデミズムの下に権威化し、19世紀後半の印象派が台頭(アカデミズムが斜陽)してくるまで女性画家はほとんど出なかったと。
つまり、この作品はルネサンス期に女性画家が出てくるという時期を描いているので、主人公はフィレンツェ最初の女性画家と言われるプラウティッラ・ネッリをモデルにしたキャラかも。ただ、ネッリは貴族ではなく、裕福な商人の娘で14歳で修道院に入り、独学で絵を学んだとか。他に職人的な徒弟制の中で揉まれて育った女性画家もいるらしいので、何人かの要素を混ぜてキャラを設定したのかも。