嗚呼、、、シデュリぃぃぃぃ!!!
原作だと分かる人には直接的な表現はなかったように思うのだけど、めっちゃ分かるように演出されててつら…。(原作でわからず見過ごして(戦って)、あとから、『あっ』って気づいたときの方がショックとしては大きかった。)
ギルガメッシュ王、よく考えたら「未来を見通す目」を持ってるから、結末が分かってて、表向き淡々としてたのだなぁとか思うと、賢王まじ賢王過ぎてもう言葉にならない。尊い。
4→7の展開好き過ぎる。
(4~7の前フリとして見たときの、1~3の展開も神がかってる。1~3の流れが通常の展開と見せてからの、4~7でフックが効いた展開がやって来る感じが好き。)
刻越えのデリダを見た後だと、『この制作会社、いい仕事するじゃん!』って気持ちになる不思議。ほのぼの。
音楽がちょっと耳障り(シーンにあった音楽ではあるけど、主張が強い…)と感じるものの、全体的に手堅い印象。
作品自体は、期待値が低いので特に可もなく不可もなく、ぼーっと流し見する分にはいいかなという印象。
期待してなかっただけに不意打ちをくらったというか、わざとらしく視聴者の心情に訴えてくる演出に、不覚にもうるっときてしまった。
この作品を通じて描こうとしたものすべてを言葉で説明する最終回…。『アニメーションとは一体…』という気分になる、たまによくあるパターンの作品。
舞台設定は興味を引いたのだけど、物語が進むに従い、世界の広さに対して登場人物が極端に少なく、スカスカな印象を受けた。ストーリー展開自体は面白いかなぁと思わないでもないのだけど、プロットを十分になぞりきれてなくて散逸的に展開した印象。違和感を感じるくらい少ない登場人物とはいえ、1クールでこの世界観を描ききるのは厳しかったのか、心情面の掘り下げが物足りなく感じた。
タイムリープによる過去改変(そのタイムリープの原理を主人公が探るというミステリ)を軸に、「ロボットに心は生まれるのか」という哲学的問題や、「ヒロインとのラブロマンス」「血のつながらない親子愛」などこれでもかと複数のテーマを絡めており、ただでさえ足りていない尺に色々詰め込み過ぎじゃなかろうか。(そしていずれも消化不良)
また、海外ドラマWEST WORLDをオマージュしたかのようなシーンが多々散見された。作り手側の科学技術に関する知識の不十分さが感じられたことから推測するに、自前でのSF世界の構築を諦め、補完しきれない部分を一部拝借・参考にした感じなのかもしれない。
WEST WORLDの規模の世界観を、限られた予算と時間内に押し込み、悪い方向に転ぶとこうなる、という見本かもしれないと思った。
総じて、『意欲作だったけれど、作り手の表現力が追いついていない』という印象。