期待どおりの神回。
冒頭の機能停止したメタビーの悲壮感がやばい。
ひどい試合内容に怒るコウジ。
その怒りの理由が「決勝に残れなかった選手に失礼だ」というあたり、私の中で彼への好感度が一気にアップします。
トロフィーを預かるだけで、イッキにリターンマッチのチャンスを与えるあたり、本当にいい男です。
男が泣いていい三つの時の話。
一見するとギャグですが、ちょっと深くていい話でもあります。
そう、男は人生で何度も小指をタンスの角にぶつけるのです。
メダロットのいいところ、それは大人がちゃんと大人らしくしているところです。
ヒヨコ売りはギャグを交えつつ、イッキにやるべきことを示し、イッキママは学校をサボることを咎めず、逆に学校へ密かに連絡をしてくれる、ヒカル兄ちゃんも先代主人公らしい活躍を見せてくれます。
こういう大人がしっかりした作品は好きですね。
しっかりしてない大人はギャグとしておもしろいですが、見続けると少ししんどい。
コウジとのリターンマッチでは、まさかの両者両腕破損により、前回のロボトルと同じ流れに。
そこへ引き分けを提案するコウジ。
しかしイッキはその先を行き、見事作戦勝ちしました。
イッキの無鉄砲さに驚きつつ、自身の敗因を飲み込むコウジは本当にいい男。
今回もとてもいい内容でした。
次回からはいよいよロクショウが登場!
これは期待してしまいますね。
それとオマケで一言。
カリンちゃんのぽややんとした感じ、今見るとすごくかわいく感じるのがふしぎ。
昇級試験本番。
今回は入間くんとアズくんの関係を掘り下げたいい話でした。
まさか二人が激突することになると思っていなかったので、このバトルの流れには興奮しました。
どちらもちゃんと本気を出してぶつかり合ったのが好印象。
今までは幸運や偶然に助けられてきた入間くん。
しかし今回の試験では真の実力が試されることになりました。
ここで事前の特訓と、執事さんのアドバイスという二つの要素を描いたことで、入間くんの勝利にちゃんとした理由が生まれていました。
得意技である避ける動作を応用した技の描写が、少年マンガの頭脳バトルらしくて好みの展開。
今回でとりあえずの目標、その第一段階はクリアとなりました。
昇級することで人間界に帰るチャンスに近づきつつありますが、逆に人間界と決別しつつもある入間くん。
ここから先の展開にも期待です。
ここからは私的なメモ。
オープニング映像の冒頭で灰色の幼い入間くんを破り、現在の入間くんが出てくるシーンがあります。
これは
・灰色の過去を捨て、魔界での鮮やかな日々を手にする入間くんの比喩か
・それとも人間である過去を破りさり、入間くんが悪魔として生まれ変わったことを示す今後の伏線か
といくらでも解釈のしようがあるので、ここだけでも妄想を膨らませるのが楽しいです。
今回は説明&ルル子が恋に落ちる回。
荻窪が売られたという衝撃的な説明に、思わず吹き出しました。
こういう頭の悪いネタはさすがトリガー。
ルル子が恋に落ちるまでをものすごく丁寧に描いているのですが、ところどころむちゃくちゃな展開を挟むことで、笑いながらダレることなく見ることができます。
初恋とともに生まれたクリスタルのハートなど、この時点から伏線は盛り沢山。
それにしても新キャラのノヴァくんはズルい。
エヴァが生み出した発明的なキャラであるカヲルくんをベースにしながらも、要所要所でギャグをからめ落とす。
先の展開を知っているからこそ、このカヲルくんを元にしたキャラの面白さがよくわかります。
ガイナックスから続くトリガーとしては、綾波レイと同じくコピーキャラを量産しまくったカヲルくんの存在をしっかり自己批評したかったのでしょう。
物語的に見どころは特になかったので、今回は普通評価で。
でもいい回と悪い回の落差が気持ちいいのが、この作品の良いところです。
ケンカおよび鬱回。
とことんすれ違うイッキとメタビー。
ここでこの描写を挟むことで、二人の関係がより深いものになっていくわけですね。
「メダロットは生意気言うな」のイッキと、「おまえの言うことは聞かない」のメタビー。
二人の雪解けがどうなるか、次回は間違いなく神回になるでしょう。
ロボトルの描写もメダロットの華。
幼い頃の記憶が確かだと、冒頭の大会で使われていた細かい射撃指示は、イッキとメタビーの持ち技になるのでしょうか。
コウジとのロボトルで、スミロドナットの特性を全く知らず敗北するメタビーの描写も上手い。
その弱点を知識のあるイッキが補うという、美しい流れがすでに見え隠れしていて、ワクワクします。
ロボロボ団がギャグ描写で登場してましたが、次回予告によるとこれも伏線だった様子。
ギャグに伏線を仕込むのはまさにプロの技。
こういうハイレベルなテクニックには憧れます。
メタビーの怒りの表情がまた上手い。
あのデザインのロボットで感情表現を描ける、これもプロの技ですね。
次回は二人の仲直りと、コウジとの決着が描かれる様子。
とても楽しみです。
楽しい特訓回。
昇級試験を受けることになった入間くん。
悪魔の試験、その内容は……ただのドッジボールでした。
と見せかけて、ハイスペックな悪魔同士のドッジボールなため、人間の入間くんでは(入間って名前は人間ともかけていると、先ほど気づきました)立ち打ちできません。
というわけで猛特訓が始まるのでした。
入間くんにはおじいちゃんから強力なアイテムが与えられていたので、それでズルすることも可能でした。
しかしそれを良しとしなかった入間くんの誠実さ。
その人間的魅力から、より入間くんというキャラクターが好きになりました。
すっかり三人での行動が板につきましたが、こういうバカをやれる友人関係っていいですよね。
噛み合ってないようで、噛み合ってる。
まさに友達といえる関係を気づいていて、なんだか見ている側も嬉しくなります。
それだけに人間である事実を隠しているという爆弾が、今後どう炸裂するのか。
ここも見どころですね。
ここから先は個人的なメモ。
原作未見ですが、入間くんって本当に人間なのでしょうか?
今のところ自分の中にある予想は
・実は魔王の息子。権力争いに巻き込まれ人間界に捨てられたところを、例のクズな親に拾われた。おじいちゃんは先代魔王の関係者であり、入間くんを使って魔王家の復権を目論んでいる。
・やっぱり純血の人間。魔界では人間の存在が希少価値であり、実は位の高い存在として扱われている。おじいちゃんの目論見は入間くんを魔王にすることで間違いないだろうけど、なぜ人間を魔王に据えようとしているかは現時点で不明。
この二つ。
間をとって悪魔と人間の混血でもおもしろそう。
このように先を想像する余地があるのは、この作品の良いところです。
次回の入間くんの活躍に期待。
たぶんこれで見るのは四週目、それくらいお気に入りの作品。
オープニングからハイテンションな曲に合わせ、キビキビとセンスよく動くキャラクター!
本編が始まるなり、本気の作画で描かれる美味そうな朝ごはんー!
と、ガイナックスの血筋である、トリガーらしい高水準な作画の暴力(褒め言葉)が続きます。
その後もテンポよく話が進んだかと思えば、妙なところで間を作って、ギャップによる笑いを生むなど、空気のコントロールが絶妙。
ショートアニメの難題であるリズム感を、上手く乗りこなしています。
主人公のルル子は自称普通の女子中学生。
しかし物語の主人公である宿命からは逃れられず、どんどん普通からかけ離れていくことに。
変身シーンからガンモードへの移行と、普通が聞いて呆れる超展開が続き、そのめちゃくちゃさに顔を七色に変え苦しむルル子。
そんなルル子に親しみを持てた時点で、この第一話は成功だったと言えるでしょう。
リズミカルにテンポよく挟まるギャグ、あえて語られないけれど実際は練りこんでありそうなSF要素の数々など、トリガーが「うるせぇ! オレの信じるおもしろいアニメを見やがれ!」と殴り込んできたような、そんなステキアニメでした。
シアンドッグの敗北から始まる、イワノイ特訓感。
この作品においてメタビーはロボットでありながらいつも人間的に振る舞うんですよね。
今回のエピソードでは、イワノイたちと特訓をするシーンでそれが色濃く出ています。
そういった人間くさいメタビーの存在を描くところに、製作者の物語に対するこだわりを感じます。
また作画もおもしろく、ヒロインのアリカやキクヒメですら、おもしろいくらい顔が崩れるんですよね。
作画崩壊ではなく、意図的に崩しまくっているところからスタッフの愛と茶目っ気を感じます。
ゲストキャラがどれも定番からちょっと外れた存在なのが、ギャグとしてもよく効いてます。
この回ではまさかの幼稚園児メダロッターが登場し、めちゃくちゃに暴れていました。
これも記憶に残るゲストです。
あと面白かったのは、犬猿の仲がしっかり伏線として効いているところ。
こういう構成が上手いので、メダロットは安心して見れます。
次回はシリアス回。
イッキとメタビーの関係をどう発展させるか、期待です。
クララがひたすらかわいい回。
クララというキャラクターのおもしろさが全力で描かれており、クララファンとしては大満足の内容です。
途中のミュージカルシーンもクララ一家のほほえましい日々がキュートに表現されていて、好きでした。
誘惑について勉強した結果がすべて裏目に出るのが、クララらしいかわいさにつながっています。
魅力の数値化が話のラストでちゃんと活かされているのも好印象。
入間くんとの間にしっかりフラグも立ち、これからが楽しみになるお話でした。
ここからは私的なメモ。
クララのキャラって、同じ森脇監督のプリパラに出てくるあじみ先生にタイプが近いんですよね。
あじみ先生というキャラクターはインパクト抜群で、女児アニメの常識をぶち壊した歴史に残る存在だと言えます。
しかしネタ的人気はあっても、キャラ的人気があるかというと、やっぱりそのエキセントリック過ぎる性格から、いろいろ難しいだろうなというのが、個人的な見解でした。
その点クララはあじみ先生に並ぶエキセントリックさがありながら、そこにかわいい少女としての一面が追加されたことで、愛されるキャラになったのではないかと思います。
原作付きの作品ではありますが、クララというキャラクターには、森脇監督のあじみ先生の時には得られなかった評価への反省と進歩が感じられて、とても好きです。
今まで視聴した全話がおもしろく、中だるみがありません。
今回のお話も、入間くんとアメリのすれ違い気味の交流をハイテンションで描きながら、しっかり入間くんの課題となる点を提示するなど、見事な構成です。
そこへさらにアリスの定番勘違いネタと、クララの次回に続くであろう想いも描き、短い中でキャラクターをしっかり活かしてます。
今後入間くんの課題になるであろう優秀な成績での学校卒業……さらにそこから魔王になる道をどう示すのか、原作未読でアニメも初見の身としては、とてもワクワクして見ています。
生きたキャラクターとハイテンションなギャグ――プリパラとミルキィ、マイメロファンとしては森脇監督とふでやすかずゆき氏の仕事ぶりにも期待です。
冒頭からイッキママのかわいさが映える。
機械なのに扇風機で風を浴びているメタビーの図がシュール。
初恋を経験しただけあって、イッキはメタビーの恋心を目ざとく察知。
意外とアリカがイッキやメタビーの恋心にあまり気づいてない(興味ないだけ?)のが意外。
子ども向けアニメに893や夜逃げを出すブラックなノリはさすがメダロット。
オタクに向けた説教も、なかなかいい味出してます。
そして数百人前の出前をオタクに押しつけるアリカ……やることが過激過ぎて笑いました。
最後は夜逃げの話が伏線となり、ゲストキャラは退場。
メタビーの初恋はかなわぬ結果に。
それにしても恋するメタビーの演技がすばらしいかったです。
男の子ってこういうところ、あるよね。
そういった男の子あるあるを、女性の声優さんが演じきるんですから、やっぱり声優さんってすごいです。