負けヒロインというものにフォーカスを当てるという目新しい事をやっていて、失恋を取り扱う中であってもその悲壮感というものをそこまで感じさせない明るい作風が印象的な作品だったなと思った。八奈見杏菜という女が面白い女過ぎる、残念な言動も多いから一般的には負けヒロインと言う他ないけどそのキャラクター性が光っているからこそこの作中においてはある意味勝ちヒロインなのかもしれない。ファンにとって印象を残す事は何よりも大事
舞台になった愛知県の豊橋市をこれでもかというくらいにしっかり描写されていて、阪神タイガースの某選手も訪れたという聖地巡礼もいつかはしてみたい。負けヒロインであっても一人一人にちゃんと生き方はある、恋が敗れてもその人生が終わったわけではない。ポジティブに生きろという事が本作に込められたメッセージなのかもしれない