地動説を証明するために章ごとに複数の主人公達が繋いでいく物語であり、全体的な雰囲気としては華やかさとは真逆をいくザ・硬派な世界観というものだけどその中で「知」識を巡るドラマが描かれていて終始引き込まれる作品だったなと感じさせられた。フィクションの物語から史実のポーランドの話に繋げてくる構成は流石だなと思う、最終章はラファウだけでなくそれ以外にも今までの要素をちゃんと仄めかせるのもいい演出だったと言う他ない
長い時代の流れの中で移り変わっていく主人公達と相対する存在であり、全編に登場するノヴァクは本作の裏の主人公と言ってもいいんじゃないかと思う。地動説というものの善悪の区別が曖昧であり、それに関して一心不乱に反対し続ける彼の人生というものは切なくそして儚いものだった。津田健次郎氏の演技も素晴らしかった
「チ」というタイトルを聞いてどういう作品なのかとピンと来ない人もいるかもしれないけど、気になる人は是非とも一度見てほしいと思う。好奇心から地動説というものに取り憑かれた本作の登場人物同様、きっとこの作品にも取り憑かれたようになっていく事になると信じている。「知」る事は人の欲求なのだから