駄作との噂を聞く(そもそも噂自体が全然ない)アニメであったが、蓋を開けてみるとこれが中々面白い。
序盤こそ生徒会からPSO2をプレイし、レポートを提出することを求められるなどツッコミどころが多いが、それも3話辺りから段々クセになってくるようになる。
前半はPSO2、もしくはオンラインゲーム一般についてのあるあるネタや概念、イベントの紹介を織り交ぜつつ学園生活をコミカルに描いていて、後半はここまでの話でほのめかされていた伏線を回収しつつ、前半とは打って変わった熱い展開が待ち受けている。中だるみしない、毎話退屈することがないというのも嬉しいポイント。
キャラクターがみんな個性があって魅力的なのも良い。
ただ、受け付けない人間には耐えられない空気感のアニメであることも事実であろう。設定に違和感を感じ、話に入り込めなくなる懸念は大いにある。
最初からトンデモ設定が飛び出してきて見るのを断念する人も多いだろうが、まずは3話まで視聴してみて欲しい。そこまででこの作品に何かしらの面白さを見出せた人は、そこから6話まで毎話しっかりと面白さをキープしてくれるし、後半に入るともう視聴をやめられない。