挫折で打ちひしがれていた風花が逃避先として飛び込んだ水族館でくくるの情熱や夢に触れて彼女をサポートしようと決意するまでを、彼女の心情に寄り添いつつ自然な流れで描かれていたのが印象に残りました。
特に最初の餌やりの失敗を微笑ましいドジで終わらせず仕事への責任の問題として描くことで、くくるの真剣さや想いの強さを示し風花が彼女を支えたいと意識する流れに説得力を持たせていたように思います。また本作が人々の実生活や仕事に根を下ろした世界観なのだという印象も。
一方、1、2話とドラマとしてやや淡々に感じられるのは少々気になるところ。作品の現実感や沖縄の夏という舞台のおおらかな雰囲気を大切にしている結果なのかもですが、お話、演出ともにもう少し引きを作ってもいいような気もします。とはいえまだ序盤なので気長に楽しもうかと。