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とても良い

先週の白い砂に続き、アクアトープのタイトル回収、水族館の存在意義や生き物を知る事の意味を見つめ、そしてくくると風花の自立、と一気に物語が昇華し始め色々なシーンや台詞が沁みる回でした。

くくるは営業の仕事を続ける事に。環境問題を学び副館長のエピソードを聞いて、より広い視野に立った時、直接世話する飼育だけでなく営業の仕事も生き物を守る為の大きなやり甲斐を秘めていると思い至ったよう。以前館長が呟いていた大きなアクアリストへの一歩を踏んだのかな。

MTGでの館長のスピーチも心に残ります。多様な生き物の存在を知ることは自分と異なる他者への想像を働かせ理解しようとする力に繋がる。生き物を好きになる事は優しい人になる事、おじいが言っていた意味がようやくわかった気がします。

そしてくくると風花の自立。何度も風花に背中を押してもらってきたくくるが今度は自ら風花の背中を押す。12話の空港では実現しなかったシーンがとうとう。それぞれ挫折を経験しながらもくくると風花、二人の成長物語が一つの形として結実したかと思うと感無量でした。

ラストで見せた不思議体験は、ある意味対照的に描かれてきた物語の前半と後半、そしてくくると風花の成長物語と、母なる海と水棲生物をモチーフとして多様性と人としての寛容を伝える、という二つのテーマを合わせ最終話へと繋ぐ素敵な映像表現だなと。



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