現実・功利主義的でドライに考えてると思ってたウルフウッドも実はどうしても守りたいものを抱えていたのね。一体どんな気持ちでヴァッシュを諭していたのだろう。自身の姿を重ね合わせていたのだろうか。そして過酷な選択を迫る現実を前に彼がどんな答えを出すのか気になります。
ウルフウッドの回想シーン、
普段くっきり明瞭な色彩の3DCGを見慣れていることもあって、絵本のような淡いタッチで描かれた手書き作画の寓話めいた雰囲気がとても映えていて、不穏なんだけど印象的な劇伴と供にめっちゃ惹き込まれて良かったです
やるせない余韻が心に残る。ロロにとってどちらが良かったのか結局は誰にも分からないしヴァッシュとウルフウッドどちらの言う事も理解できる。ただ世界にはこんな理不尽さが、運命が厳然として存在するのだという事実が荒涼とした砂漠の景色と共に強く焼き付きました。
残酷な運命を見守りその瞳の中に数々の悲しみを重ねながらも人を救うことを諦めないヴァッシュの心の源泉にはいったい何があるのだろう。