常に我武者羅のように見える日向の中にある"漠然"とした迷い。
チームの中で武器の少ない日向がコートに残り続けるため跳ぶことだけに磨きをかけてきたが、それがひとつの円熟をむかえた今、中学時代の「強くなるための努力は出来ても、強くなるために"何を"努力すれば良いのか分からない」行き詰りが脳裏に重なる。
強い人が強くなるための方法を与えられる姿を目にしながら、自分にそれが与えられない事で迷いと焦りが一層濃くなっていく。
がしかし、改めて見ても鷲匠先生のツンデレ感がすごい、原作より少しデレ感増してる?
実際、影山のいない日向に価値を見出していないという言葉は本心で、仮に日向がスパイク以外も全部人並みにできたとしても変人速攻という手札を欠いた日向がスパイカーとして他の選手より突出する部分は現状では無い。それでもやはり意識せずにはいられない。
鷲匠先生やっぱ良いキャラですね。
原作読んでると1クールに納めるために色々詰め込んだ印象があるけど総じて良かったかなと。
あと、ブルーレイBOXの箱がボドゲっぽいデザインで良いです。
ユース・選抜合宿編。
全国へ向けた新たなスタート、ではあるけどOPは原作の先の展開を彷彿させる演出が端々に。確かにここが頂点へと向かう分岐点。
最高到達点の計測では東京合宿でうまれたチーム内の「良いライバル意識」が出てたりと、この頃にはチームとしての成熟が感じられる頃。
影山の日向に向けた「先に行く」は部室棟での会話を受けてのセリフであり、日向が後からでも来る事を信頼してのシーンで改めて見ても良い。
合宿に飛び込みで参加する日向の無鉄砲さは日向らしいと感じる一方で、OPでも感じた先の展開とあわせるとやはりこの一連のシーンは見え方が違ってくる。
EDは選手以外の人物をフィーチャーした感じ、本編が試合までやるのかは分からないけど清子さんのあのシーンとかもどんな感じになるか楽しみ。
思ったよりも教頭がいい人で1話で完結した。
毎度ながらいい話だなあー。
最近はこういう重めの話をラスト前に解決して最後は明るい回で締めるっていう構成が主流になってきた気がする、すっきりとした気持ちで見納められるのでいいと思います。
5人揃ったので本題に入り始めた。
それもあってか年長組ふたり揃っての話はあまり深彫りされず、もう少し先でやるかな?
敵のボスとか組織っぽいのはまだ出てないけど今回は少し違った感じなのかな。
デュラハンの謎は一番見た目に分かりやすくて気になる所で、でもフィクションならではのこういうものだから的な扱いでとくに触れないのかなと思ったけどこういう形で話に組み込まれるのかーと感心した。
マチが何となくでしていた勉強が自分の進路と繋がっていると感じたシーンはキャラとあいまっていいシーンだなーと。
この回だけでなく作品全体を通してだけど、ストーリーは亜人っていう非現実的な題材で組み立てられているんだけどその中でのキャラクターの悩みだったり考え方だったりが人間関係や進路のような現実の悩みなどにおとし込まれていて、フィクションとして見ながらそこまで遠い世界として感じず共感しやすい内容になっている。
ラストに向けてか少し不穏な動きも見え隠れしているけどどうなるかな?
話もよかったしキャラもまださわり程度だけどよさそうだし変身バンクもよかったし総じてよかった。
今回は触れなかったけどゆかりさんとの関係もどうなってるのか気になるし年長組二人と下の子たち三人の今後の関係性もどういう感じで転がっていくのか楽しみ。