ま、ま、松田さん!良かったよ~!
助六が八雲に。びっくり。
小さい頃はあんなに二代目助六に似ていた信くんが成長して八雲師匠に似ていて驚いたら、まあ。
菊比古を継いで、なんだか見ている私が嬉しくなった。だからもう、何でもいいやと思ったわ。
なにより、あんなに苦しい思いをたくさんしてきた皆が、あんなに楽しそうになれたんだから。
深い深い愛情の物語だった。
えーっ!あの世!?信じたくなかった、でも。火事で綺麗に燃えた寄席で、信くんが来て落語をする八雲師匠がとても幸せそうで。なんかもう、泣けてきた。良かったと思えた。八雲さんの笑顔をたくさん見れた。眉が、目尻が、口元が、幸せそうで、良かったと思えた。
高座に上がる直前に画面が漫画になったのはどういう意図なんだろうか。私には分からなかった。そう言えば原作は漫画なんだなと思い出させてくれたけれど。
死神をも魅了する八雲師匠の落語。でも最後の最後の落語は、八雲師匠が愛するお孫くんのために。
火事が八雲師匠のせいにならずに済んで良かった。
でも…あとのエピソードが幸せいっぱいで逆に不安になってたら、ほらやっぱり最後に助六さんが出てきちゃったじゃないの!
落語をすると出てくるみよ吉、信さん。八雲師匠は半分生きて半分死んでるのかな、やっぱりラストには死んでしまうんだろうか。未練なく穏やかでありますように。
それにしても、本当に小屋は焼けてしまったのね。八雲師匠のせい?
八雲師匠は“死にたい”と“まだ死にたくない”と両方あるんだろうなぁ。深くて重い、1シーンごとに深くて重い。人間の気持ちは単純じゃないということを改めて気付かされる。
与太郎の芝浜はあの助六の芝浜だったのね。
病院の庭での、八雲師匠と小夏のやりとりを見て、なんだかじわっときた。二人が過ごしてきた年月には確かに愛情もあったんだなと。
後半は、あの事件の衝撃の事実。八雲師匠は本当に愛情深い人なんだという真実が見えた。怖いくらいの深さだ。