SFガジェットで魔法世界を創造する。ファンタジーとSFが仲良しっぽい1970年代っぽさを感じさせるお話。ダメなやつは魔法世界でもダメ、ってのをやってくれて満足。
しかし、今回のお話は本来、美夜子とその父・満月牧師が主人公であるところをドラえもんたちが主役を簒奪している感じが強くてなぜか、あまりノレなかった(だいたい毎回、そういう主役簒奪展開な気もするが)。
解決に至るための「もしもボックス」の設定を「タイムマシン」で破る展開には、疑問を感じた。
「もしもボックス」はボックスのなかにいる者の希望に沿って、ボックスの外側を無限にある並行宇宙から要望にあった「もしもの世界」とそっくり入れ替える装置だと思っていたので、タイムマシンで時間を遡行しても、そこにあるのは魔法世界の過去なんではないかなと。つまり、タイムマシンの効果より、「もしもボックス」の効果が強いのではないかと私は思うのだ。そうじゃないですよ、というのが公式なのだけど、納得いっていない。
月が巨大な魔法装置であるとか、宇宙に空気があるとかで、いろいろ面白かったのだけどね。