原作はWeb版を途中まで既読。Web版だとしばらくの間は延々と蜘蛛に転生した「私」のダンジョンアタックが続いて人間のキャラが登場しないので、「私」役がミスキャストだと見るのがツライだろうなと思っていたが、悠木碧さんなのでそこは安心して見ていられる。
書籍版は未読だけど、Web版と違って早々に他の転生者のエピソードもやるのね。蜘蛛のダンジョンアタックだけで十分面白いんだけど、わからなくはない改変。シリーズ構成とシナリオ監修に原作者がクレジットされているので、そのへんは信じたい。
不安要素はミルパンセ+板垣伸監督という布陣……。過去作品だと早々に制作リソースが尽きて作画が非常に危うくなることが度々あったし、板垣伸監督はEDのような誇張の効いたコミカルな動きを好むし、結構ハードでドライな本作のテイストと果たして合うのか、というのも懸念点。
感無量……。またリンやなでしこ達に会えたことがただただ嬉しい。作品内を流れるゆったりとした時間が変わらず心地良い。
道路を通行するときの確認動作を省略せずに描いているのに感心。
おしっこも黒タイツもライブもあって、さらにスク水とメイド服も加わって、てんこ盛り全部入りな感じのとても満足度の高い最終回だった。
シリーズ通して、見ている人を楽しまようというサービス精神が隅々にまで感じられる、トータルで完成度の高い作品だったと思う。作画レベルも安定して高く、女の子がかわいいのは言うまでもなく、随所にフェチのニオイがするのがポイント高い。
毎週の放映をワクワクしながら待った、楽しい三ヶ月だった。スタッフのみなさんに感謝。
キッチリ盛り上げてキッチリ終わって、スッキリと見終えることができた。いい作品だった。サブキャラやモブの人達も確かにこの世界で生きていて、主人公達も常に彼等とともにある、そう感じさせてくれるところが好き。
作画レベルも全体を通して高かった。キャラは言うに及ばず、手描きのメカやエフェクトも見応えがあった。ときどきやけに目を惹く動きの上手いカットがあったけど、どなたの仕事なのか気になる。
それにしても、最初はやかましいばかりだった宮古が、最後にはすっかり頼れる主人公キャラになっていて、果たしてこれはどこまで作り手の計算のうちだったのか。なんとなく、宮古は作り手の想定を超えて育ったキャラのような気がする。