ここまで見続けてよかったと思える一話だった。
「スター・ウォーズ」のような飛行機で狭い通路に突入するシチュエーションも、マクロスのような主題歌に乗せた戦闘も、定番の演出ではあるけれど、脚本・演出・作画が一体となって映像作品ならではの快感があり、きちんとクライマックスたり得ていて、見ていてこみ上げてくるものがあった。
とりわけ神前暁氏の音楽の力をあらためて思い知らされた。スゲエ。
純子の弾き語りとたえがポコポコやってたのが、まさかこう繋がるとは……!!
「激昂サバイブ」は純子のかっこいい歌声の魅力が存分に味わえる曲で、たえの驚きの登場からギターをステージに叩きつけて壊すラストまで、最高のパフォーマンスだった。
そして、愛も加わってフルメンバーの、さらにパワーアップした「目覚めRETURNER(Electric Returner Type "R")」。小さい頃の詩織がTVで愛のアイアンフリルだった頃のステージを見るカットが入るのもよかった。
アイアンフリルが言及したことでフランシュシュの知名度も一気に全国区……になるかどうかはこの作品の場合予断を許さないかも。
純子が屋根の上でアコースティックギターを弾き始めたところまでは我慢できたが、画角が4:3になったところでたまらず吹いた。純子の普段の声とは違う歌声、かっこよくてシビレる。
純子と愛の、互いに認め信頼する仲間であると同時に競い合うライバルでもあるという関係、本当にイイよネ……。
第一期で愛は自分の死という過去と対峙したが、今回はアイアンフリルという残された人達と対峙することに。どんなドラマを見せてくれるか、楽しみ。
心待ちにしていた第二期がついにスタート。またフランシュシュのみんなに会えて嬉しい。そして、幸太郎がいてこそのフランシュシュであり本作なのだなあ、と再認識。古参のファンであるデスおじ二人の存在も心強い。