思っていたよりもコミカルな作風だったけど、ヒロインがロボットであるからこそできるようなストーリー展開やギャグ、ドラマがあってとても面白かった。ミーナは、タイトルには「感情がない」とあるけど、実際は表情が変わらなかったり声に抑揚がなかったり発言が無機質だったりと見かけの上では感情がないように思えるだけで、自慢げだったり怒っていたり、嫉妬したりしているように見える時とか、人間らしい感情があるように思えるシーンが多くて、そういう表には出ないけどどんどん人間的な面が見えてくるのがとても良かった。タクマとのやり取りも見てて楽しかった。後半から出て来た見守りロボットのマモルくんがとにかく可愛くて、マモルくんを加えた家族の話ももっと面白くなった。タクマやミーナ以外にも、西園寺家やスーパーミーナのエピソード、ミーナの生みの親である大谷博士など、他の人間とロボットの関係性についても、心が温まるような形で描かれていた。ストーリーに関連して、作中の世界観・設定も良かった。作中の社会には、ロボットを妻や子として扱うことに対する理解が結構浸透していて、登場キャラもその点に関して必要以上に反発したり嘲ったりするような人がいなかった。ロボットと人間の多様な関係性を認め、それを尊重しサポートする体制が整っている世界観だったから、ストレスなく見ることができた。楽しい感じで見ることができるとても良い作品だったと思う。