シリアスとコメディのバランスが良くてその両方に見応えがある面白い作品だった。1クール目では主に1話完結型で基本的にコメディ強め、その中で夜桜家の面々やサブキャラを掘り下げるというスタンスだった。コメディ強めではあったけど、太陽のスパイとしての成長物語のような側面もあって、夜桜家の面々との関わりの中でスパイとしての能力を高めていく太陽を見るのも醍醐味の1つだった。2クール目はコメディも残しつつ、太陽の家族の死の真相や夜桜家の秘密なども絡んだシリアスなストーリーが展開され、皮下率いるタンポポとの戦いが描かれた。先の読めないスリリングで緊迫感のあるストーリーが面白かったし、幹部との戦いや夜桜家の総力戦など、少年マンガ的な王道バトル展開もあってワクワクした。2クールの中で前半・後半で雰囲気に違いはあったけど、全編通して家族の絆が描かれていた。太陽と六美の夫婦のやり取りは見ていてとても微笑ましかったし、六美を守るために過酷な任務にも臆することなく挑み、スパイとして成長していく太陽はとてもカッコ良かった。夜桜家の面々の絆も沢山描かれたし、後半のvsタンポポでは息の合った連携が見れる場面もあってとても良かった。サブキャラも個性的で面白いキャラが沢山いた。個人的には、最初は太陽に熱烈な愛情を向けて殺そうとした殺し屋でありその後の夜桜家のメイドになったの殺香がお気に入り。サブキャラの面白さもこの作品の良さの1つだった。タンポポとの戦いは一応決着したけど、夜桜家の父親である百の謎など、明かされていない要素もある。2期ではそういう部分にスポットが当たると思うから楽しみにしてる。