原作未読。
自分で作った本を一冊売ることがどれだけ大変で、同時にどれだけ嬉しいことなのかが、おそらく作者自身の実体験を感じさせるリアリティをもって描かれていて、思わずもらい泣しそうになる。ヤスミンの本が売れず悔しさを残す展開も、単純な挫折にはせず、同情ではなく作品そのものを評価されて本が売れる所に、この作品の温かみを感じる。
また手島先生については、相たちの創作を見守るうちに、かつて枯れたと思っていた創作への情熱が再び動き始めているように見える。編集者から「創作に同情を持ち込むのは良くない」と言われた場面も、そのマグマを再び呼び覚ます様な表現がされており、先生自身がもう一度創作に戻っていく(希望を込めて)物語としても今後が楽しみになった。