原作未読。
普通寄りの良い。
今回のテーマは、「自分の描きたいものを描くか、読者の望むものを描くか」。
テーマ自体は創作ものではよくある話で、「読者に合わせる→つまらなくなる→自分の描きたいものに戻る」という展開も予想通りだった。
これまでの回に比べると、少々平凡な描き方だったように感じる。ただ、ストーリーが平凡な分、時々挟まるベタなギャグが良い息抜きになっていて面白い。
一方で、少し進んだ手島先生の過去のほうが気になりつつある。
前回に続いて正直かなり話が分かりにくく、特に琵琶湖の花や藻などの演出が何を意味しているのか分からない。(現時点で分からなくてよいのであればそれはそれで良いが)
魔女はララの「光」を利用するため、本当の愛を手に入れさせようとしていたことが姉によって説明されたが、これだけで終わりとは思えず腑に落ちない。
一方、王の説明によって、琵琶湖に現れた巨石が実は刃であり、愛する人を殺せば光を取り戻せると判明した。この刃が原作の「王子を殺せば人魚に戻れる」という展開のメタファーだという7話での予想が当たったのはいいのだが、私程度でも予想できるほど安直ということでもある。
また、殺す相手としてララが最初に思い浮かべたのが茉里だったことから、本当の愛は友愛なのかとも思える。そうだとするとこれもあまりに安直で、逆に最後は答えを明確に示さない結末に持っていき、もやもやしたまま終わるのではないかという心配も出てくる。初期に感じた独創性への期待が、伏線や演出が最後まで意味を持つのかという不安に変わってきた。
原作未読。
前半はやや退屈で、今後につながりそうなのはクリフの魔眼やペルギウスの王の資質に関する問いくらいだと感じてTP4のサブタイトルを疑わしく思っていた。
しかし後半、ヒトガミとのやり取りの後、未来のルーデウスが現れ、「ヒトガミがお前を騙そうとしている」と警告する展開から急に面白くなてきた。
1期から続いてきたヒトガミの謎がここで本筋として浮上し、これまでとは違って、龍神とヒトガミの構図が逆転する可能性(善と悪の逆転)まで見えてきたことで、ようやく「こういう物語が見たかった」と思えた。本話の前半も、この後の物語につながる伏線だとすれば評価は変わってくる。
一方で、いまだ3~6話は作者の欲望や受けを狙ったエピソードを挟んだ結果の中だるみだと感じている。正直もう少し別のやりようがあったとも思う。さらに、ヒトガミの忠告に従った場合に父親が死ぬ事はなかったと知らされた際のルーデウスの反応は、父親の死にあれほど落ち込んでいた過去の描写と噛み合わず、作者の人物描写の一貫性にも疑問が残る。そういう意味で作者への信頼が全回復したかといえば否である。
それでも今回は、ヒトガミの正体や龍神との関係、これまでの選択がどうつながるのか、物語そのものへの興味が久しぶりに強く戻ってきた。
原作未読。今回は久しぶりに純粋に面白かった。
ドライン病を治す方法について何話も引っ張るのかと思ったが、魔界大帝のお陰であっさり決着し、不死魔王アトーフェとの謁見から戦闘へとテンポよく進んだ。一体この世界には何人魔王がいるのか、作者いい加減にしてほしいとおもいつつも、戦闘は予定調和ではなく、どちらが勝つのか分からない緊張感があり、手に汗を握って楽しめた。
一方で、ここでも最後の決着にぺルギウスが便利に使われている印象は強い。
ただ、不死魔王との盟約などが台詞に出てきて現時点では意味の分からない要素もあり、単なるご都合主義と決めつけず、伏線として保留したい。
アトーフェの行動原理もよく分からないが、今回はそれ以上に戦闘そのものが面白かったので許容できた。
3話以降、作者都合で決められた結論へ話を運んでいるのではないかという不信感はまだ残っている。
それでも今回は、勝敗の分からない展開によって、その疑念を一時忘れて「次にどうなるのか」を純粋に楽しむことができた。
左手の義手については今回戦闘で使用している様子が描かれているものの、作者がこれのためにわざわざ左手を失わせたとは思えず、失った左手があっさり義手で解決したことへの納得はいまだに得られていない。
原作未読。良い寄りの普通。
ナナホシの病気や魔界大帝に関する展開など、次につながる要素が動き始めた。ナナホシの病気については、現時点では転移研究をすぐ次の段階へ進めず、間にエピソードを挟むための引き延ばしにも見える。ただ、今後この病気が物語上の意味を持つ可能性もあるので、現時点では判断を保留したい。
魔界大帝への訪問も、過去に出会っていることを利用した展開なので一応納得できるが、最初から仕込まれていたというより、既存設定を後から利用したような印象は残る。また、ぺルギウスが移動や情報収集を簡単に解決してしまう便利な存在であり、かつ自分ではナナホシの病気を直すつもりはないなど、作者都合の便利な存在になっている点も気になる。
ルーデウスが家族を持ったことで、ナナホシの家族に会いたいという思いを理解できたという説明は一応納得。
ただし、タイトルにもなっているナナホシの慟哭は、作者&制作者が「ほら、ここが泣き所ですよ」言われている感覚があり、素直に物語へ入り込めなかった。
8話終了時点では、9話でルーデウス自身に悲劇が起きる展開なら面白いと思っていた。これまで描かれてきた幸せな家庭生活や鼻につくほどの惚気も、ここでルーデウスを落とすための積み重ねだったのかと納得でき、作品への評価がすっかり変わった可能性すらある。それだけに、悲劇を背負ったのがナナホシ側だったことは残念だった。「また主人公は何もせずに得する側なのか」という、3話以降の不信感も拭えなかった。ストーリー運びとしては納得できるだけに、作者への不信感が、こうした感動的な場面にまで影響しているのだと思う。
原作未読。
とても良い寄りの良い。
久しぶりにちゃんと感想を書く気になった回。ルーデウス成分が薄れると面白さが取り戻される。
4話辺りから我慢すること数話。こういうものを見たかった。今回はペルギウスの登場を軸に、ナナホシ、エリナリーゼの深堀りが描かれ、物語が大きく動いた。特に、ナナホシとペルギウスの関係や空中要塞にある謎の壁画など、新たな謎が提示され、「これらがどうつながっていくのか」を追いたくなった。3話以降、作者が見せたいものを都合よく見せられているように感じることが増えていたが、今回は久しぶりに「作者の願望」ではなく「この世界で何が起きているのか」を知りたいと思えた点が大きい。一方、ペルギウスは何でも知る便利な存在にも見え、今後の謎解きまで都合よく進める存在にならないかは気になる。ルーデウスの惚気や心の声は相変わらず邪魔で、その部分は10秒スキップしたが、ナナホシの今後と新たな伏線の回収はぜひ見たい。
原作未読。普通。
しばらくは以下の一定の基準で機械的に感想をつける。
■ストーリー
今回、物語は前進したか → 前半部分。リニアとプルセナ の決闘。ふざけてるルーデウスがウザかったのでシーン10秒飛ばしでみて、ストーリー運びだけ確認。ナナホシの師匠の紹介で次へ。正直あまり進んだとは思えない。
次回への興味が生まれたか → 見ても良いぐらいの気持ち。
■キャラクター
行動に必然性を感じたか → リニアとプルセナの決闘、妹の生徒会入り、召喚魔法の第4段階とはなにかの伏線ということだけ理解。
新しい一面や心理が描かれたか → 特になし。ルーデウスの心の声、ノロケ系の話だけが雑音。
■積み重ね・因果
過去の出来事が今回に生きているか → 今回は伏線の仕込み回だと思う。
「この展開になるのは分かる」と思えたか → 不明
■演出
等速で見たいと思ったか → ルーデウスが気持ち悪くなりそうな所は相変わらず10秒スキップ
キャラクターの続きを見たいと思ったか → 新展開になりそうだが、正直そこまで続きが見たいとは思えない。
先が知りたいと思ったか → ナナホシの体調がどういう理由の伏線なのかは知りたい。一応見てみるかの気持ち。
原作未読。
前回、本作を見る気を完全に失ったが、ストーリ展開については気になる部分もあるため、1ヶ月以上のブランクを置いて再び見てみた。
キャラは気持ち悪いが続きが気になるという妙な状態になっているため、しばらくは以下の一定の基準で機械的に感想をつける。
■ストーリー
今回、物語は前進したか → あまり進まず。
次回への興味が生まれたか → 見ても良いぐらいの気持ち。
■キャラクター
行動に必然性を感じたか → 過去を反省する、過去にけりを付けるという意味では必然性あり。
新しい一面や心理が描かれたか → ルーデウスの3人目の妻を迎えるための根回し(視聴者への、妻への)だけばパッチリ。(皮肉)
■積み重ね・因果
過去の出来事が今回に生きているか → ストーリー運びとしてはうまくいかせている。ルーデウスが嫌いでなければ良い判定が出そう。
「この展開になるのは分かる」と思えたか → OK
■演出
等速で見たいと思ったか → ルーデウスが気持ち悪くなりそうな所は10秒スキップ
キャラクターの続きを見たいと思ったか → エリスの続きだけは見たい。
先が知りたいと思ったか → ルーデウス側は正直どうでも良い。
原作未読。
今回は表題通り、影森兄弟と黒谷兄弟の掘り下げ回。これまでサブキャラにそこまで思い入れを持てるような描かれ方をしてこなかったこともあり、エピソードを見ても「ふーん」で終わってしまった。こうした掘り下げをするのであれば、それまでにキャラクターにもっと魅力を持たせておいてほしかった。
一方で、本筋は山風と谷風が何者かによって消されようとしているというところからほとんど進展せず、そろそろ「また謎を提示して引っ張るのか」という不満のほうが強くなってきた。次回への引きも谷風が爆発するかもしれないというクリフハンガーだが、「どうやって助かるのか」より、いっそ爆発に巻き込まれてその場の全員が死ぬくらいの展開になったほうが、よほどストーリーが動いて面白いのではないかと思ってしまう。
序盤は謎が徐々に明かされ、さらに新たな謎が提示されること自体を楽しめていたが。2クール目の終わりも見えてきたことで、どうぜこれ以上話が進まない所も見えてしまい、作品への期待も薄れてきた。
原作既読
前半のボラクチンの掘り下げがとても良い。トルイ暗殺に使ったヒ素の入手経路から、科学的・論理的な思考を持つ人物であること、オゴタイとの相性、そして暗殺を決意した動機までが一つの因果としてつながっており、情報量が多いのに全く破綻せず、現在の行動原理まで納得できる形で描かれている。
後半では、ソルコクタニとグユクの結婚を巡る展開が面白い。シタラは目的を進めるためなら結婚を成立させた方が都合がいいはずなのに、落ち込むソルコクタニを見て思わず反発してしまう。そこには、自分の人生を懸けて憎んできた相手が、もっと強大で、もっと憎むべき存在だと思っていたのに、実際にはそうではなかったことへの戸惑いや怒り、そしてこれまで溜め込んできた感情の行き場を失った苛立ちがあるように感じられる。その結果、自分の計画にとっては不利益な行動を取ってしまう。この「完璧な復讐マシーンではない」人間臭さ、至らないように見える点が、物語を単なる復讐劇ではい人間ドラマにして面白みを増している。
さらにグユクの今後も気になり、次回への引きも抜群。
アニメ化の価値を強く感じられた回。特にフェルディナンドの完璧な作り笑いは、声と表情、間が加わることで原作以上に面白く、思わずニヤニヤしてしまった。
ハリセンも動きが付いたことで、本作では珍しいギャグ要素がアニメ化で十分いかされて楽しめた。
ゲオルギーネも作画、田村ゆかりの演技ともに違和感なく、個人的ファンのデリアの再登場も嬉しい。
総じて、久しぶりに素直に「良い」と思える回だった。
原作未読。普通寄りの良い。
最初の「汐汲」の舞は、また現代風アレンジが入ったことで興ざめした。能としてではなく、現代曲としてみれば悪くないが、舞台上で雅楽の楽器を演奏しているのに現代楽器の音が流れるのは、やはり世界観との齟齬を感じる。
作画は夕暮れから舞の最中に日が暮れていく演出も映像と相まってして美しく良かったと思う。(能の良さをアニメで見せてくれるのではないかという期待は完全に諦め)
また、ずっとひっぱっていたコガネは、鬼夜叉に「恵まれた側の人間」であることを自覚させる役割だったと分かり一応納得したが、初期から登場させた割には最後までキャラクターとしての掘り下げが弱かったと感じた。
一方、田楽と猿楽を引き分けはある程度予想していたと言うか、それ以外にやりようがないと思うが、その判定を下すことで義満が勝負そのものを超えた絶対的な存在であることを自覚させる構造は面白いと思う。
そして、増次郎や石也との別れを経て青年編へ。
鬼夜叉の成長や猿楽・能の発展など、ようやく物語が面白くなりそうなだけに、残り話数が少ないことが惜しい。
原作未読。
7話で漫画家としての第一歩を踏み出した手島先生が、8話冒頭ではすでに漫画で挫折している。この間に何があったのかをまだ明かさず、現在の手島先生が教師をしているという事実を先に見せることで、この先に挫折が待っていることを視聴者に意識させる構成が物悲しさを醸している。
大島の取材などは一見すると普通の夏休み回にみえて、正直今回は普通だなと思っていたが、やすみんが先生の手を取って花火を見る場所へ引き上げる場面から、再び作品の凄さを感じさせられた。まず、やすみんが先生の手を取ることが、先生を再び創作の世界へやすみんがキッカケで引き上げる象徴に見えた事。
そして、先生からもらったノートの「漫画で描きたい100のコト」を安海が復元し、さらに何倍もの「描きたいこと」を書き連ねて見せる場面には、先生が失った「描きたい」という気持ちを安海が引き継いだようで心を動かされた。
この展開はある程度予想できていたが、音楽や演出、花火というシチュエーションまで含めて感動させる力がある。
最後に先生が再びノートを手に取る姿も、創作への情熱が完全に消えたわけではないことを感じさせ、今後への期待が高まる。
原作既読。
トルイの死を巡る陰謀とボラクチンの策略が、シタラを完全に手のひらの上で翻弄していく展開が面白い。原論を返され、「自分の知恵を生かしてモンゴル帝国に仕える」という可能性に一瞬引き込まれるシタラが、タライの音をきっかけに復讐という原点を思い出す演出も印象的だった。そして何より、第9話から引き延ばされていた「トレゲネは裏切ったのか」という疑念が、シタラ自身の問いによって晴れる瞬間が気持ちいい。これまでのエピソードでトレゲネに感情移入してきたからこそ、その疑念の解消が視聴者にも強く響く。新たな展開への引きも抜群で、原作既読なのに次回が待ちきれない。
重要な回であることは演出から伝わるものの、今回は情報量が多く、正直かなり難しく感じた。「本当の愛」を求めるララは、ルカを好きになること自体が目的になっており、手段と目的が逆転しているように見える。この問題は序盤から匂わされてきただけに、最終的にどう着地させるのかが気になる。また、ララに本当の愛を見つけさせようとする魔女の目的や、琵琶湖の巨石、ララが人魚でも人間でもないという新たな謎など、物語は一気に混沌としてきた。これらが最後に「そういうことだったのか」とつながれば大きなカタルシスになりそうだが、逆に回収に失敗すれば作品全体の評価を下げかねない。残り話数で、謎だけでなく「本当の愛」というテーマまで感情的に納得できる形で収束させられるのか、期待と不安を込めて評価は保留とした。
とても良い寄りの良い。ここまでの展開から大きな期待はしていなかったが、ミヤコが自分の感情に決着をつける過程は思った以上に良かった。ビオラとの関係は嘘でも心地よいものだった一方、そこに沈むことは自分の創作を妨げる。対して、みゅーたいぷとの活動は心地よくなくても創作にはプラスになる。その違いを理解した上で、後者を選ぶミヤコの決断には納得でき、共感すると同時に応援したくなった。ビオラの行動原理も少し明かされ、そこにはある程度納得できたが、これまでの行動とのつながりが弱い。最初から今回のようなメンバーの動機づけや演出を続けられていればなあと惜しい気持ち。
恒例では次回はライブ回なので残りはライブ回楽しむとしたい。
あと、あったとしても、薄味になってしまうので、あまり期待していないがビオラ側の掘り下げにもちょっとは期待したい。
蛇足だが、ギャグは寒すぎるので見なかったことにしてストーリに集中した。
原作未読。
前回、新展開となって少しは話しが進むかと思ったが、今回は停滞。
長期連載になれた作者の手癖、引き伸ばし回。
今回わかったことは座敷童のツガイの過去と、アサとユルの絆の再確認。もうちょっとストーリーも進めてくれないとダレるし、残りの話数と、連載がまだ続いていることを考えると、きれいに終わるとは思えないし、次クールがあってもそれまでにストーリを覚えていられないし、興味をなくしてそう。かといって原作の方で追う気にもならない。微妙。
原作未読。
鬼夜叉が「心情を言葉で説明せず、身体、つまり舞から自然に滲み出させる」と語る場面は、この作品が描こうとしている観世の舞の核心を示しているようで興味深かった。また、増次郎が田楽の衰退を知りながらも、新しい芸を生み出す鬼夜叉と舞うことを選ぶ姿には、芸術家としての欲求と「田楽の滅びの美学」が感じられた。二条良基が和歌の「情景を通して心を表現する」面を伝える展開も、舞との共通性が見えて良い。
一方で、鬼夜叉が外部の出来事から都合よく創作のヒントを得る展開は今回も続き、作者が用意した答えが見えすぎる。
さら千晴の読み書き描写も、もっと大きな物語につながる伏線だと思っているのがだが、それがもし、今回の「汐汲」の詞章を読ませるためのものだとすれば拍子抜けも良いところ。
コガネも伏線としてはずっとあるのだが、単純によくある話なの見ていてもワクワクもハラハラもしないし、今後どう関わってくるのだろうと気にもならない、現時点で不要と感じてしまう。
総じて題材そのものは非常に興味深いが、それを舞や物語として十分に表現し、視聴者に納得させる力が不足しているように感じる。
次回、実際の「汐汲」がどう表現されるのかには期待したい。
ストーリー運びが少なくとも自分には全くの理解不能。
これまでのバンド内のわだかまりは先週のキャンプファイヤーで解決したようだが、そもそも何が問題だったのかよく分からないまま唐突に解決してしまった印象が強い。またユノが旧友との関係を一人で深刻に考えすぎていただけだった、というエピーソード自体は「相手はそこまで気にしていない」という人間関係の描写として(そこだけのエピソードとしては)理解できるが、その過去の話が、なぜ現在のユノの行動(バンドやめると言ったこと)につながっていたのか、なぜキャンプファイヤーで解決したのかが自分には全く分からず、ストーリに説明と納得感を持たせてほしいと思った。一方、ビオラについても、なぜミヤコに正体を明かしたのか、何を目的としてバンドをかき回しているのかが依然として分からず、行動と目的(あるのかすら謎)が結びつかない。
ストーリーへの評価はかなり厳しいが、あられの歌と楽曲は楽しめているため、最後まで見届けるつもりでいる。
原作未読。手島先生の過去回。へびちか先生との出会いから、圧倒的な才能を目の前にして自分との差に打ちのめされ、それでも「へびちか先生を漫画で殺す」と決意してネームを仕上げる流れが良かった。人格的には人の思いが分からずわがままなのに、作品を作らせれば天才という「天才あるある」なへびちか先生の造形も好み。しかも、ストーリーなどフィーリングで決める部分については本人も感覚的すぎて指導できない一方、絵については的確に指導して手島先生を成長させている。この描写があることで、単なる人格破綻者ではなく、漫画家として本当に優れた人物なのだと視聴者にきちんと伝わるのも上手い。さらに、手島先生を一人の漫画家として認め、「そういう目をしている人の漫画にはアドバイスしない」と言う場面には心を打たれた。ナナとの関係も、最初は全く合わなかった二人が一年を共にするうちに親友になるという、実体験とも重なるリアリティが良い。単なる過去紹介、人物エピーソードではなく、現在の手島先生の人格や創作への姿勢につながる物語として過去を描いており、人物の掘り下げとはこうやるものだと思わせる、お手本のような回だった。
ララが徐々に泡になって消えていくことへの「怖い」という本音を初めて明らかにしたことで、これまで見えにくかった彼女の心の動きが分かって良かったと感じた。
または話の最後で茉里のもとへ戻ったことで、二人の絆が深まったように感じるが、これは家族愛なのか友愛なのか、まだ分からない。ルカとの関係も恋愛なのか、そして「本当の愛」とは何なのかは依然として謎のまま。ララの心に呼応する琵琶湖の巨石や魔女の真意も含め、これらが最終的にどう一つの物語として収束するのかが気になる。
ルカとの電話でララが吹っ切れた心の変化は少し唐突にも感じた(もちろんその前段での伏線はあったにせよ)のでこの点で良いの評価。
書きたいことはわかるが、感情を揺さぶられて全肯定とは今だいかない。
原作既読。
原作既読で展開を知っているにもかかわらず、息つく間もなく、考えを整理する暇すら与えられないまま怒涛のように話が進んでいくことに圧倒された。冒頭のドレゲネとボラクチンの会話も内容が分からないまま進み、シタラ自身も何が起きているのか把握できていないため、視聴者もシタラと同じ情報量で周囲の行動から状況を推測するしかない。この不安定な状態が強い緊張感を生み、起きていることのすべてに「何か裏があるのでは」と深読みさせられる。各登場人物の意図や本音をあえて見せない作りも巧く、その真意が後で明らかになると思うとワクワクする。最後のトルイの場面も、原作で展開を知っているからこそ、アニメではこの場面をどう見せるのかという期待が高まる抜群の引き。原作既読でも緊張感をもってアニメに集中してしまう、文句なしの「とても良い」。
アクション一辺倒ばかりで、これが続くようならそろそろ潮時かなーと思っていた頃に、アクションを終わらせ、新展開、新キャラを出してくる。
さすがベテラン原作者、長期連載を引っ張る方法を心得ていると関心。
今回は新キーワード、”西村”が登場。どうやらこれが次の黒幕になるっぽいのと、その関係者であるとおもわれる狂気じみた女子高生。
先週不満だった点(敵が刀使いだけ、影森が強すぎる)を、解消してくる。
前半のイルクナー視察では、ダームエルとブリギッテの関係性を描く重要な場面も、演出や間が淡泊で、もう少し頑張ってほしいと思う一方、「まあ、こんなものだろう」と半ば諦め。
後半の素材集めも小説を淡々と映像化した印象で、原作ファンとして内容を確認するための視聴に近い。それでも、どこかで望み薄の大逆転が起きることを期待。
7話で不満だった現代的な音楽アレンジが今回はなく、舞をそのまま見せてくれたのは良かった。ただ、4話の観阿弥の「千歳」と比べると、舞そのものに引き込まれる感覚はやや弱かった。理由はまだうまく言語化できない。コガネとの絡みは、鬼夜叉に「恵まれた側の人間として何をするのか」を自覚させるための必要な場面だったと分かり、一応納得した。ただ、キャラクターとしての弱さは残る。増次郎の過去もライバルに深みを持たせるために必要な描写で、ここまではよくある話だと思っていたが、最後に鬼夜叉と増次郎がそれぞれの気付きを得た上で一緒にやる流れになったのは予想外。次回への引きとして興味を持てた。
MyGO!!!!!やAve Mujicaでは10話が終盤へ向けた重要なターニングポイントだったので、今回も大きな展開を期待していたが、ユノの過去が少し描かれた以外は、ただキャンプをして作曲するだけで、現在の問題がほとんど進んでいない。ユノの過去自体も、何か重要な設定があるなら、ここまでに伏線を張っておけば「ここにつながるのか」と受け止められたはずなのに、あまりにも唐突に出てきたため、何をどう受け止めればいいのか分からない。自分の理解力の問題なのか、それとも制作陣が何も考えておらずやっつけ仕事をしているのか、それすら判断できない。普通ならここで視聴を切るレベルだが、バンドリへの思い入れと、何とか持ち直してほしいという気持ちで次回も見る。制作陣は本当にこれでいいと思っているのだろうか。
ララが人間を拒むことと、かつて王子が人魚を拒んだことを重ね、ララ自身にその過ちを気づかせる構成が上手い。人魚の姿のままでもララを受け入れるルカが現れたことで、ララが本当の愛を知る展開になるのか。そして一方、琵琶湖に浮かぶ巨石が、過去に王子を拒絶された際にララの心から生まれたとものということが判ったが、その短剣が、原作の王子を殺せば人魚に戻れるという物語のメタファーとなっているのか、現在の物語でどういう役割を担うのかの謎も残る。「さよならララ」という題名や最後の濡れた青い靴から、幸せな恋愛だけでは終わらず、悲劇が待っているのではないかという不安も感じる。
原作既読。
もはや「とても良い」以外の語彙がなくなってきた。今回特に良かったのは、シタラがボラクチンに取り入ろうとする過程を巧みに描き、「これなら何とかなる」と視聴者に安心感を与えておいて、ボラクチンがドレゲネを呼び出すところで一気に状況をひっくり返した構成。
シタラの思惑通りにはいかないことと、ボラクチンの手強さを自然に分からせるだけでなく、すでに感情移入し始めているであろうドレゲネまで危険に晒すことで、強い引きを作っている。
とうぜん、原作既読なので続きを実際には知っているのだが、読書時に感じた面白さを今度は声優の演技や映像によってもう一度味わえている。
1~8話を通じて期待していたポイントを制作陣がしっかり押さえてくれているので、もはや細かく論評するより、制作陣を信用して純粋なエンタメとして楽しみたいと思える作品になっている。
今回もダイジェスト感は変わらないが、原作でも特に印象に残っていたダームエルの結婚の申し出だけに、原作との落差が大きく、かなり拍子抜けした。
二人の関係性や、そこに至るまでの積み重ね、申し出の場面の間や空気が十分に描かれず、出来事だけをサラッと流した印象。
原作既読者でも原作のイメージを壊されるほどで、未読者に本作の魅力が伝わるのか心配になる。