良い寄りの普通。映像と音楽は非常に良く、特にライブ演出はシリーズを重ねるごとの進歩が感じられた。仲町あられの歌声と楽曲も非常に好みで、ストーリーへの不満がありながら最後まで見続けられた最大の理由になった。キャラクターもミヤコが12話で見せたように、動機と選択がきちんとつながれば魅力を感じられる。しかし、序盤に期待した「外部の敵を置く」という構造を十分に活かせず、ユノやミヤコの葛藤、ビオラの行動原理などが積み重ね不足のまま進んだ印象。特にビオラは最後まで、なぜそこまであられに執着するのかが十分に伝わらなかった。好きになれる素材は揃っていただけに、最初から12話のミヤコのようにキャラクターの動機を丁寧に描いていれば、もっと評価できたと思う。結局、この作品が何を描きたかったのかが十分に伝わらなかったのが惜しい。