海鈴が求めた居場所としてのバンド。
CRYCHICの最後の演奏を目の前で見せつけられ、居場所への渇望が海鈴を突き動かす。
最初に組んだバンドのシーンで、海鈴を囲むバンドメンバーが海鈴から目を逸らしている描写が細かい。
睦とモーティスの関係も一筋縄ではいかず、睦も一人格に過ぎなかったのだとしたら祥子が向き合ってきた睦とはいったいなんだったのか。
ほかのメンバーが前回の演奏でCRYCHICからのそれぞれの卒業を果たしているのに対し、睦だけはいつまでもCRYCHICに囚われているような。
海鈴がモーティスにギターを教え込んでバンドメンバーにしたとして、それはもうもとの睦ではないが……。