やっと水球をやってくれた。そして急なルール説明。これは競技そのものへの製作陣の興味や熱量によるのかもしれないし比べるのも良くないとは思うけど『灼熱のカバディ』みたいに小出しでもしっかりルール込みで試合もだけど競技そのものを知らない人にも知って欲しいと考えてるだろうなと思える親切な設計はキャラや物語だけでなく競技への愛情を感じるのでスポーツものはそういう細部も大事なんだなと改めて思った。どちらが良いとか悪いとかいうことではなく。話としてはキャラクターの心情や関係性込みで試合も盛り上がりのある良い回だった。
最初こそあったものの出オチ程度の扱いで終盤ほとんど出会って5秒ルールが活きてないし能力駆け引きも頭脳戦というよりずっと脳筋バトルだったしどんどん面白さも旨味もなくなっていった。最後まで見たけど次シーズンがあったら見るかと言われればたぶん見ないだろう。
話や世界観を広げるだけ広げるのは構わないけどそれに見合わないくらい登場人物が短絡的で直情型のバカしかいないから見てるのが辛い。
「熱量を持って来た」みたいな綺麗事を言ってたけど言い訳にすらなってないし、熱量の話ならそれこそ熱意さえあれば過去からではなくここからリメイクもリカバリーも出来るはずでセリフの一つ一つがとにかく軽くて浅い。
胸を強調する以外に特に何もない本当に添え物としてのサイドストーリーだった。所謂アニメに於けるサービスカットをサービスだと思えないからこういうの見る度に私はアニメが嫌いなんじゃないかなと思わされる。
精神エネルギーとか物質至上主義とか言ってるけど人間的な成長をしてないんだからどっちも変わらない。短絡的なバカしか存在しない世界でもはや凄みすら感じてきた。びっくりするぐらい詰まんないけど。
原作がそうなのかも知れないけど心情が無表情過ぎて何も盛り上がらない。時間の流れも省略され過ぎてるし。感情移入って基本的にあんまり好きではないけどここまでベルトコンベア式に事が運ばれると見てる側もルーティンワーク式に観るしかなくなるよと思う。
悪は純粋悪なのが好きなので悪役側にも道理や仲間意識があるみたいなのはいらないかなと思った。人間を無慈悲に蹂躙するのが有りならとことん極悪非道の方が盛り上がるだろ(好みの問題だとは思うけど)。それなりに盛り上がりで重要な局面のシーズンだったはずなんだけど振り返ってみるとあまり印象に残っていない。