ジャンプコミックス25巻、巻末までの収録分。
サブタイの「五色の光」は原作にもある既出のワードだけど、原作の台詞にある「五芒星」という言葉は全て、この「五色」や「五角形」に置き換えられている。
ロン・ベルクと大魔王の、過去エピソードの回想から。
大魔王は初登場の時ハドラーに(44話)、ミストバーンとキルバーンにしか素顔を晒したことはないと言っていた。第7宮廷にはロン・ベルクはもちろんのこと、お酌をするエルフっぽい美人のお姉さんも数人いた様だが、彼女らは例外なのか?w
部下をおだてる為ならば、嘘も方便か。
自分の魂を見つけられない、ポップの苦悩が引き続き。
思えばポップは、自己犠牲呪文を使う時にすら、バランに向け不敵な笑みを浮かべていた。ある意味納得の上での行動だったが、今回の逆境は、あの時とは異なる「正解がわからない不安」とでも言おうか。努力で超えられない壁と本人は感じているかも知れないが、それはポップが「持たざる者」だからでは決してなく、努力で解決する性質の問題ではないから。
ポップの苦悩が自身に突きつけられている様な思いがして、観ている自分も胸が痛む。どうか力強く乗り越えてほしい。レオナが言った通り、「この心で大魔王に勝つ」のだから。
ヒュンケルがエイミに礼を言うシーンはとても好き。
暗黒闘気を飲み干しつつ生還した前回の大逆転も、元をたどればエイミの必死な態度からもたらされたもの。それがヒュンケルの命を救っただけでなく、戦士であり続けたいというヒュンケルの望みもつないだ。
最後に少し脱線するけど、連載されていた頃とは時代が変わり、エイミさんの「フラれても簡単には諦めない」という恋愛観も全否定されかねない昨今。「告白とは関係の確認に過ぎない」という最近よく聞くフレーズ、ある面では真理ではあるけど「但しイケメンに限る」を言い換えたに過ぎないポジショントークと感じる。個人的にはエイミさんの打たれ強さを応援したい。