全9話構成で無駄なく最初から最後まで面白さを高水準で維持できていたアニメで個人的には凄く好きな作品だった。全編通して描きたいことが明確で、回による下振れなどが一切なく常に一定以上の脚本を提供してくれるので毎回観るのが楽しみになる作品。工作員を辞めて孤独だったビクトリアが最後には自分の素性も開示して家族になっていく様を見事に描き切っていたね。
こういう作品は一気に観るよりもクールの中で追った方が面白さを体感しやすいのかなとも思った。
脚本面で隙がない以外に特によかったのはキャラクターとアフレコ。主人公の元工作員のビクトリアと、保護され一緒に過ごすことになるノンナ。この二人が一緒に暮らすことでビクトリアは救われていき、ノンナは成長していく。その中で描かれる感情の起伏や変化を安済さん若山さんがそれぞれアフレコで繊細に表現していて引き込まれたね。このアニメが良い所ってビクトリアが全然完璧じゃないところなんだよな。工作員として、武力や作戦遂行力は優秀だった描写が多かった一方で、組織を抜けてからは詰めが甘かったり人生経験の少なさが露呈したりと、そういった人間らしさが魅力。個人的には序盤の「自分の胸囲に自信を持っているモノローグをするが、実際はそこまで巨乳ではない」というのがめちゃくちゃ好き。今思えば自己評価と他人からどう見られているかのギャップみたいなのが結構あることを象徴してる脚本だったのかな、とも。
続きの新エピと2期もやるらしいので凄く楽しみです。