Cypicが手掛ける「能」をテーマとした漫画原作のアニメ。
2話まで観たときにはこれが今期の覇権かな、と思ったけど思ったよりはスケールしなかったなというのがクール通して観ての感想かな。
良かった部分はとにかくアニメーションの質とアフレコ。”舞”をテーマにした作品であるがゆえにそこをどれだけ鮮烈に描けるかというのは作品の肝だと思うので、そこがちゃんとCypicの技量の高さもあって質量感高く描けていたのは良かったし、主人公の鬼夜叉の花守さんはじめ脇を固めるキャストにも説得力のある実力派が揃っていて一つ一つのセリフの印象は凄く良かったな。2話はこの作品の良さが詰まっていて、個人的に今期の中でもトップクラスのエピソード。
一方で決めるべき中盤~後半にかけての単話でなかなか脚本や演出がバチっとハマりきらなかったなという印象。特に猿楽VS田楽の舞比べをしていた中盤で”舞の新しい形”を見せるための鬼夜叉が新進気鋭な踊りを披露するんだけど、めちゃくちゃな現代風ロックがBGMで流れていて、現地で流れているわけではないとして時代背景や雰囲気ぶち壊しててすごかった…。他にも結構これやったら面白いやろ!みたいな演出が多かったりして、ちょっとノイズだったかな…。もっとストレートに勝負できた気がする。
最後の方は能を能として継承していくための向き合い方などを描いていてテーマ性としては良かっただけに、もったいなく感じた。