舞などなくても生きていけるのに─
1374年、南朝と北朝二つの朝廷の争いが続く動乱の時代、
北朝の征夷大将軍・足利義満は着々と権力を強めていた。
猿楽を舞う観世座の座頭・観阿弥の子として生まれた少年、鬼夜叉。
「なぜ人は舞うのか」ぼんやりした疑問を抱えながら、
気持ちの晴れない日々を過ごしていたが、ある日『よい』舞に出会う。
好奇心の強い美しき少年は人と出会い、笑い、泣き、自分の情けなさと向き合いながら、
無常の世に生きる新しい舞を形作っていく―
能を体系化させた世阿弥(鬼夜叉)の幼少期から青年にかけての、波乱万丈な人生を描いた物語。
能に詳しくないので各演目の詳細は分かりませんが、アニメという映像にするにあたって演目を丁寧に作り上げていると感じました(素人目で見ると分からない様な演出が多々あって、置いてけぼり感がありましたが、それでも僕にとって未知の芸能を体験している気持ちになったので良かったです)。
ただ能に詳しくなくとも、実写では出来ないアニメ特有の美麗な作画や表現で犬夜叉の気持ちや凄みを感じることが出来たと思います。
また鬼夜叉が生きた激動の時代のため、芸能だけを見つめる幼い鬼夜叉には厳しい展開(友達の処刑)などがありましたが、その友達の死を身近に感じた故に舞を残すための個を捨てた型としての「能」を体系化できたというのは非常に面白かったです。
それと純粋に様々な舞を、様々な映像表現を用いて観れたので、純粋に目が楽しかったです。
なんというか見終えたときに、救われたような感覚があった 犬王のほうをみていないのでみていく必要があるのかもしれない
個別のエピソードですごく光るものがあったし、芸術論も誠実さに溢れていてよかったと思う その一方で途中で集中できなくなってしまったとことか、青年編がわりとはやくね?ってなったところとかはある でもなんというか、いいアニメだった 中間のほううまく受け取れてなかったけど……
能を大成させた世阿弥(幼名:鬼夜叉)の舞いとの向き合い方を描いた良作だった。
正直なところ舞いの描写については時代観にそぐわず微妙に思うところもあったり(増次郎との舞競べなど)、足利義満の庇護下に入ってから失速したように感じていたが終わってみると鬼夜叉が能に至るまでの過程は良かったと思う。
観世座のもとで人が舞う理由に疑問を抱き「よい」舞いを追求し、三条坊門御所で勝者と敗者の格差を知りあまねく全ての人が舞えるような世界を作りたいと願うようになり(ワールドイズダンシングというタイトルに繋がっていると思う)、青年期に能という形で表現する。同時代には犬王など演技力の優れた役者もいたが、彼らと違って後世にまで舞いを残そうとした点が鬼夜叉の凄いところだと思う。視野が広い。
人はなぜ舞うのか。
舞った先に何があるのか。
鬼夜叉の出す答えを追い求め続けた13話。
才能のない者、身体の不自由で踊れない者、時代の波に流されてしまう者。
才能があり、他人より優れて、何不自由ない鬼夜叉が彼らと関わることで出した答え。
舞が好きだということ。
枯れることのない一輪の花ではなく、どこにでも咲く花で世界をいっぱいにしたい。
誰でも踊れる舞を作りたい。
そんなでたらめ話の始まりの物語だった。
世間知らずの二世のぼんぼんの話ではあるんだが、パフォーミングアートに興味のない私でも面白く見ていられるのだからすごい作品だ。3話まで見て思うのは、人物配置がうまい。実在の人物、オリジナルの人物を取り混ぜて、出会いが主人公を形作っていく。『ガラスの仮面』のように作者の計算でキャラクターを動かすのではなく、偶然の出会いが主人公を前に進ませている感じがすごくいい。
なのだ
当たり前だけど作画はもうずっと進化していたから何一つ言うことはなかったかな
唯一としてダメっていうか受け入れがたかったのはあのわけのわからん音楽のときだけかな、7話のあれです
あそこでちょっと普遍的なものではなく独特のものを求めてしまったかなあという気持ちになりました
最終的には無難にまとめてきてくれたのは良かった
実際今も生き残っていることを考えるとこの解釈は正しいんだろうなあ
テーマと脚本が若干噛み合ってなかったかなってとこ以外は良かったです
そこだけは残念だった
5点中4.0点
★★★★☆
人はなぜ舞うのか、その答えを探しにアマゾンの奥地に……は向かわないけど、人やモノ、環境や価値観、文化に触れることで一人の少年が答えを探し出す物語だったのかな。
モデルは世阿弥。幼少期は鬼夜叉と呼ばれていたのだ!変な語尾なのだ!
まぁちょっと当時の芸事なので抽象的というか感覚的な部分が多いのかなと。舞の表現についても制作陣との解釈に違和感を感じるところが多々ありました。
それでも鬼夜叉くんの成長譚として見れば面白かったな。難しいこと考えても結局最後は好きだから舞を続けてるって答えが出たのも良かった。
能って学習教材としては触れたことあるけど、観覧したことはないので機会があれば行ってみたい。(これ前期の落語アニメでも同じこと思ったけど結局行ってねぇな…)
青年?編が2クール目にくるのかと思ったらキュッと終わった。テーマの芸能については「よく分かんないけど、なんか分かった」。
全体的にかなり楽しめたが、終盤は駆け足で少し残念だった。劇中曲も現代っぽい感じにしてあったりしてチグハグ感は否めなかったかな。作画は良くて個々のエピソードは面白かっただけに惜しい作品に感じた。
南北朝時代を舞台に能を題材にした作品、主人公の鬼夜叉が「よい」と感じたものに対していかに向き合っていくかという姿勢を汲み取れたなと思った。どちらかというと鬼夜叉達が織りなす人間ドラマという側面も強かったとも感じた、そもそも能というものにそこまで詳しくないからそう感じてしまう所ではあるけど…() それでも舞のシーンをモノクロ調で表現したり、魅せる所ではしっかりと魅せてくれたという印象も強なった
一方でロックサウンドを用いたりするシーンもあり、その点は少しチグハグな感じも否めなかった。そこはあまり気を衒う必要は無かったんじゃないかなと思う所はある…
「よい」と感じたものを追求する心意気、それはいつの時代も変わらないのだと
#ワールドイズダンシング
猿楽が何なのかもよく分からずに見てたのだ?能と呼ばれるようになったのは最近で元々猿楽と呼ばれていたんですね・・・。能は演劇だと思っていましたがダンスだったんですか・・・。あのうさん臭い鬼夜叉ファンのじいさん(二条良基),実在の人物だったんですね・・・。犬王のほうも興味出てきた。
鬼夜叉の深すぎる疑問と試行錯誤がやがて猿楽を確立していく,という過程を音楽やせりふを現代風にしたり色々工夫して表していたと思われました。映像は本物のダンサーさんに演じてもらったのかな。
後半は観世座から将軍様?の方へ舞台が変わってちょっとどういう環境なのかよく分からず。
OP曲なんか気に入りました。