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とても良い

宗介とかなめ、胸中の迷いを明かしあった二人が協力して難局を切り抜ける決意を固めたのだから、今回は敵をバッタバッタと打ち倒す気持ちいい回になるかと思いきや……
宗介の交渉、電波妨害や会長を介した避難などで上手く行くように見えた作戦。その中でアルの台詞がこれから始まる戦いの不吉さを醸し出す。

AIのアルが予感などという言葉を使う異質な状況から始まる今回は異質なものが混ざりつつ展開する。
宗介を理由に避難を呼びかけられる陣代高校の風景はいつもの事だから生徒達はすんなり非難する。けれど、本格的な戦闘が始まることで生徒達の余裕があったはずの日常はあっけなくぶち壊れる
宗介を追い詰めたクラマの下にやって来た神楽坂もここに居るのがおかしくない教師に見えた為クラマは油断するが、その正体はレイス。クラマは不意を突かれてしまう。
AS戦は宗介優勢の流れで進むのにレナード操るベリアルが登場した途端に形成は逆転する。ラムダ・ドライバという異質な機能を搭載するASが増えた本作の中でも宙に浮かぶベリアルの様子は最も異質と言っていい。
そして宗介にとって在り得なかったのはかなめが学校に戻ってきてしまったことだろうね。宗介の虚しく響き渡る絶叫は物悲しい……

前回ラストで手を取り合った宗介とかなめだけれど、宗介はかなめの恐怖を、自分は此処にいても良いのかという葛藤を理解しきれなかったんじゃないかと思える。
宗介はかなめの安全のために戦いから遠ざけ、いざとなれば自分を置いて安全な場所に逃げろと言い含めていた。しかし、かなめは宗介の身が心配で戻ってきてしまい、更には傷付いた恭子を見て日常に居続けた自分の罪を再認識してしまう。そしてかなめは全てを守るためにレナードに付いてくことを決める
お互いを守ろうとした結果がこの別離ではあまりに辛い…

ラストは学校にとって異分子であった宗介が正体を明かしかなめを連れ戻すことを約束して出発。
その時にはかなめだけでなく宗介にも戻ってきて欲しい所。

マオとテッサが力強く表明した「このツケは必ず払わせる」。今回の戦いは防戦一方だっただけにミスリルが大逆転する展開が早く見たいものです



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