「うしおととら」でも飛行機に乗っていたら敵に襲われる話があったような。そういや「双亡亭壊すべし」でも飛行機が行方不明になる展開が有ったけど、作者の藤田和日郎先生はなにか飛行機にトラウマでもあるのだろうか?
前回、子供達を怖がらせないために仮面をつけた鳴海。戦闘時以外は仮面を取っていた点はちょっと驚きだけど、彼の行動の基本理念には子供の笑顔を大切にしたいという想いが中心にあるのだろうなと察せられた
だからこそ、子供に対して無愛想な態度をとったギイを批判するし、そこから自分自身すら大切にしないギイに反感を持つ。自分は痛みを感じないと言い、指を何本もへし折られても何の反応も返さないギイは不気味でありまるで人形のよう。しかし、人質になりそうだった子供の代わりとなり、人形の爆発を自分の身体を使い守った行動から別の面が見えてくる。すなわちギイも鳴海と同じように子供を守るために仮面をかぶった人間だということが
だから、ギイは自分はしろがねでありどんな状態でもオートマータを破壊できると言う。それは自慢でも自負でも何でも無くて、いわば自分に課した「役どころ」なんだろうな
鳴海も次第にそれが判ったから、ギイへの反感が消えあんなに苦戦したオートマータも全て倒せてしまう。ギイが外の虫を倒すためにボロボロの身体を押して戦うことになった際も「帰ってこい」と同士に対して向ける言葉を放つ。
記憶を無くし子供を守るためにしろがねとなった鳴海。まるで孤独に戦い続けることが宿命付けられたかのような彼に仲間と言えるような存在ができたと思ったら、間をおかず海へ消えていったギイ
ギイが鳴海の下へ再び帰ってくることがあるのかという点も気になるが、それ以上に勝達と再会できたと思ったらそんな事は無く走り去っていった鳴海の背中が辛い。そっか、勝と鳴海が再び会えたとしても鳴海の記憶が無い現状のままでは意味がないのか…
それでも勝たちからすれば鳴海が生きていると判っただけで良かったか。
これからの勝たちの旅の意味が変わりそうなシーンだった
それにしても原作を知らない自分でもここ最近の展開がとてもハイペースで進んでいるように感じられる。尺を考えれば仕方ないのかもしれないが、今後もこのペースで展開するのならば、ついていくのは少し難しいのかもしれないなと思ってしまった