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とても良い

フーゴの本性のように内に秘めたものが表に出てくるという点が非常に強調された内容になっていて楽しめる。更にそんな話がポンペイという特殊な背景を持つ舞台で展開されるというのも面白い

冒頭、フーゴはジョルノの指示出しの遅さに苛つくが本格的にブチギレる前にアバッキオに止められる。怒りは内側から出てこれない状態
敵が鏡越しに見え警戒を二人に呼びかけるが、敵はフーゴにしか見えず更にフーゴ自身も鏡の中にしか敵を見ることが出来ない。まさに敵は鏡の内側に潜んでいる状況
過去編に置いてもフーゴの怒りは親に向けられる直前で抑えられ、内に秘められたまま。それが爆発するのは教授による執拗な誘いがあってから。その瞬間になってフーゴの怒りは表出し教授を過剰なまでに滅多打ちにしてしまう

ブチャラティに出会った際、フーゴは不幸だと思っていないし自分は独りで生きていくつもりだと言う。それは周囲との関わりを諦め、本当の望みを内側に隠しているから出た言葉。結局、ブチャラティの誘いによりフーゴの内側の望みが勝ちフーゴはギャングの道を選ぶ

フーゴのスタンドも面白いね。能力は周囲にウィルスをばらまくというもの。それは目に見えること無く近づくことすら出来ない。内側に凶暴性を秘めたフーゴの本性をよく表しているスタンド能力
そしてそんなスタンドが出現しながらフーゴの制御下にないことから、ジョルノたちはフーゴがどこかに隠されながらも生きていると確信することが出来る

キーを優先するか救出を優先するかで別の道を選んだジョルノとアバッキオ。ここで印象的なのはアバッキオもフーゴを助けたいという気持ちは持っていること。けれど、状況と自分たちの使命からキーを優先する
そして普段から自分の望みを隠さず表明しこの場面でも迷いなくフーゴ救出を口に出したジョルノ。彼はどのようにして鏡の内側に隠されたフーゴを救出するのだろうか?



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