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良い

行動理由を自分の為とするか、他人の為とするかで揺れ動く由希達の有り様がなんとも若い瑞々しさに満ちているね

依鈴に振られたのをきっかけに大暴れした潑春。彼がそこまで自暴自棄になったのは己の行為の方向性が見えなくなったからかな?
潑春は依鈴の為に花を活けようとしたが、自分含めて要らないと言われてしまう。相手の事を想ってした行為を否定されてしまっては想いの行き場が無くなってしまう
だから潑春は暴れるしか無かったのかもしれない

そんな潑春を由希は「いつも人の事ばかりだ」と言う。対して潑春は「自分の事しか考えてないよ」と返す
相手の為か自分の為かという境界は難しい。極論すれば全ての行為が自分の為になってしまうし
それでも相手の為に何かしたいと思うけど、どうすれば良いか判らないから迷いは足を止めさせてしまう

そんな中で迷いなく相手を想って心配している透の姿は美しいね
透の心配には邪念も迷いも無いから、周囲を感化させる
潑春を心配する透の様子は夾に更なる修練を積ませる糧となるし、由希を草摩家に向かわせる原動力になる

由希は草摩家に向かう際の理由を「俺自身の為にも」と言う
潑春も自分が依鈴の事を好きだからと諦めないと決めた
相手の為に行動を始めるのではなく、自分の為に始めた行動で相手の為になる行動をする
それこそがある意味、迷いを抜け出す答えになるのだろうね

それにしても、由希も夾も潑春も前に進んでいるはずなのに、依鈴の登場に依ってどこか不穏さを感じさせたこの回
十二支も大部分が出揃ってきた事を考えるとそろそろ十二支が持つ闇が真に描かれ始めるのかな?



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