この作品って可久士と姫の親子愛は毎回描かれてるけど、二人の似た部分ってあまり多くは見えなかったりする
それがここに来て二人共貯めるのが苦手だという新事実が!
備蓄が苦手な親子って何だか微笑ましい
そんな備蓄の出来ない可久士が姫の為ならと猛スピードで原稿を仕上げるのには笑ってしまった。そういう所は漫画家と言うより親バカといった印象
そして何の憂いもなく旅行へ…と思いきや、病の気は備蓄してましたか
これも一種の職業病なのだろうか?
病気を溜め込んでいたなら、そこに集うのも情念の備蓄のようなもので
可久士の快癒を願った写経が危篤と勘違いされ、更には女達の競争の場に発展するのは面白い
ああまでして大量に想いを込められると可久士にとっては確かに快癒願いではなく呪いだよなぁ(笑)
隠し事の多い温泉宿
漫画家であるとバレる心配のない旅路の筈が隠し事暴露大会や文豪の幽霊が絡んできて、全く別の隠し事がバレそうになる展開へ
可久士の隠し事は姫に漫画家であると隠している点なんだけど、ここに来てアシスタントも視聴者も全く知らない別の隠し事の存在が仄めかされる
隠し事って相手が隠されていた事実を受け入れてくれれば丸く収まるのだけど、そのまま受け入れられたら困る場合だって有る。
可久士が姫に漫画家であると隠すのは、父がシモネタ漫画家であると姫や世間が受け入れたら姫が友達に虐められると思っているから
そんな隠し事には触れて欲しくないというのが可久士の本心
幽霊は居てくれた方が良いという姫。同時に触れられないのは理由があるとも
未来では触れられてしまう可久士の隠し事。可久士が「正体は漫画家」以上の隠し事があったんは後藤家という温かい親子の居場所を守る為でも有ったんだろうなぁ
未来の悲惨さが垣間見えたラストだった