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とても良い

きっと由希にとっては何気ない質問だった「何色が好き?」。それが真知の心を揺らし、遂には真知の存在が此処に在るのだと知らしめる描写は中々に良かった

どう在るべきか抑えつけられながら育った真知にとって自分の意見を主張するのは難しい。それがいつの間にか意見のない人間として扱われ、いつしか自分自身も意見を持たない人間だと考えるようになってしまった
でも、本当はそんな訳ないんだよね

「何色が好き?」と聞かれ混乱してしまったのはきっとそれに答えようとしたから。本当に答えようが無かったら自分を虚ろだなんて悩むわけがない
由希の丁寧な問い掛けは少しずつ真知の心を解きほぐしていったのだろうね

特に自身の必要性を疑っていた真知に対して「真知が居た」と告げ、更には渡した紅葉を栞にして持っていたことを由希は「嬉しい」と言った
これらは真知の存在を肯定する言葉であり、同時に真知の想いを確かに受け取ったという言葉でも在る
きっと由希が何気なく告げた言葉こそ真知が誰かに言って欲しかった言葉

そして別荘編以来少しずつ描かれてきた由希の変化が最も顕著となったBパート
誰かのせいにするとは誰かに罪があるとの考えであり、誰かに罰が下るべきとの考えに繋がる。ある意味恨みの連鎖
由希が新たに手にした考え方はその連鎖を止めるものだね

慊人を許し、はとりに謝った由希。それは一種の清算行為であり、未来へ進んだということ
由希が未来へ進んだなら由希を囲っていた慊人は取り残されたという意味にも繋がる
紫呉の「思い知ればいいのになぁ」という台詞は遠からず慊人に訪れる悲劇を予感しているかのよう

透が願う幸せな変化、紅野に届けられたDVD
真知は虚ろな存在から変わり始め、由希は許すことを知った
既に幾つも見られる変化の兆し。新しい年には十二支だけでなく、様々な人に幸せが訪れるのではないかと思える回だったね



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