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良い

にわかロックファンとして描かれてきた李衣菜の成長が見える話であるのだけど、単純に本物のロックを知って成長したという方面に進めずに、ロックバンドをやっている夏樹と絡めることで李衣菜が李衣菜として目指すロックの方向性を問い直す構造は印象的

夏樹と接する中でロックの楽しさに目覚めていく李衣菜。にわかロックをしてきた李衣菜に本物のロックを教える流れは一見正しい成長に繋がるように見える
でも、それは同時にこれまで培ってきたにわかロックを過去にしてしまう。だから本物のロックを知ってから李衣菜はみくと合わなくなる。

というより、みくと培ってきたアスタリスクからズレてしまう
アスタリスクはにわかなりに李衣菜のロックを込めたユニットだから、夏樹の影響を受けたロックはアスタリスクに馴染まない
相手を気遣った会話などしていてもただ上滑りするだけ。最終的にステージ上での衝突に繋がってしまう

みくは李衣菜の変化を肯定しつつ、李衣菜がアスタリスクで良かったと思えるように努力する気で居る。李衣菜の変化を肯定しつつもアスタリスクで培ったロックを昇華させようとしている
独りで頑張ろうとするみくを前にしたからこそ、李衣菜は自分が目指すロックの姿を取り戻せたのだろうね

夏樹も自分のロックに迷いが無い訳ではないのは印象的
常務のロックバンド案。受け入れられもしないが拒むのも難しい
そこで夏樹を正してくれたのが李衣菜になるわけだね。与えられたロックではなく、自分がロックだと思うロックを本物とした李衣菜の姿は夏樹にも目指すロックの姿を明確にしてくれる

混ざりかけた李衣菜と夏樹のロック。本物とするロックが異なるならそれは終わらせなければならない。だから解散ライブが必要になるわけだね
でも、解散がそのまま別れになる訳ではなく…

アスタリスクに夏樹と菜々を加えてカワイイとロックを超融合したユニットを作り出してしまうとは衝撃的なラスト



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