今回は優鈴の依頼、風香との関係の改め、中村との再戦など様々に有った為か日南からの課題はなく、友崎自身の意思で事態に立ち向かうことが求められているね
面白いのは日南の指南を受ける中で培ったスキルが活きる場面は有りつつも、全体的に友崎が元々持っていた資質で勝負しているように見えた点
優鈴とのアタファミ特訓。これは友崎の得意分野だから教えられるものが有るのは当然
一方でそこまで親しくもない女子と二人っきりで話してもどもらなかったり、日南の指南法を意識してポイントを抑えた解説が出来たり
また、人の目を気にする優鈴に対して「自分の考え」をそのまま話す行為
友崎の中でスキルと資質が融合し始めたことが判る流れだった
それは風香との会話にも表れているね
こちらでは友崎は自分はどうしたいかという点を重視し、日南から貰ったチケットを使う事もせず、本の内容も知らなかったと正直に明かし。
同じテーブルではないけれど風香の隣に座った友崎。これらの誠実さを意識した行動は逆に風香との関係性を大事にしたい、ここから始めたいとの想いが見えてくるね
そして一連のエピソードのクライマックスとなる中村との再戦
ゲームは友崎の方が強くても圧倒的アウェーな空間で日南の助けもなく。逃げようがない状況はどちらかが諦めるまで終わる事はない。
友崎は手を抜けないし、中村は諦めない。二人に空気を変える意思がないなら、外野が勝手に空気を変えてしまう
エリカは典型的な女王様タイプな上にフッたフラれたな事情も絡む。他人がこの支配された空気を変えるなんて難しい
だからこそ、その状況で一声を発した友崎に驚かされる。
友崎はブチ切れながら「自分の考え」を話す。エリカが馬鹿にした中村の努力を讃え認める。友崎は中村があの状況で勝ちに等しい価値を見せたことを知らしめる
また、友崎が喚くだけでは変わらなかった状況を友崎によって変わる事を意識し始めた優鈴が助けた。それらはようやく中村を追い詰めた空気を変えるものとなる
友崎の言動が自分だけでなく他者をも変え、あの状況において一種の勝ちを齎した。それは人生というゲームで初めて得た勝ちだったのかも知れない
友崎が変わり、優鈴が変わり、中村との関係も変わるかもしれなくて
まるでそれらのご褒美かのように友崎から日南への誘いは通った。小さいけれど、弱キャラから抜け出しつつ有る友崎にとってとても価値有る成果が示されたラストだったね