第一話ラストで異なる使命を拡張して一致点を見出したかに思えたヴィヴィとマツモトだけど、やはり根本の使命が異なっているなら幾ら拡張しようと対立は避けられないのだと思わずに居られない第二話だったな
「歌で皆を幸せにする」という使命はヴィヴィに相川議員を助けさせる理由となったがそれは対象を限定しないからテロリストも助けてし、「AIを滅ぼす」使命を持つマツモトと相反する
ヴィヴィとマツモトが事あるごとに衝突するのは凸凹コンビだからではなく、単純に目指すモノが異なっているから
なのに同じ未来を目指しているかのように行動を共にしているからおかしな事になる
マツモトは相川の死によって人とAIが手を取り合う未来を皮肉げに話した。なら同様にAIとAIが握手する状況ほど滑稽なものはない
それを証明するように手を取り合った直後に2人の使命は再び対立する。全ての人を救うヴィヴィと未来だけを救うマツモト
どう考えても2人が同調する未来が見えない…
面白かったのは2人の男性の描き方
相川はAI命名法をあくまでも票集めの手段としてしか考えていないから使命を見いださない
対して垣谷は自分を爆破に巻き込んでも相川を殺そうとする程の使命を持つ
非常に対照的な使命。けれど、ヴィヴィの使命においてはどちらも平等に助ける相手となる
助けられる側からすればまさに救世主と言った所
だからこそマツモトの行動は本当にAIを滅ぼす未来に繋がるんだろうかと疑問に思ってしまう
今回の行動も結局はAIの権利を広げる相川を助けるものとなってしまうし、ヴィヴィの感情溢れる言葉を見るに彼女を心無いAIから心有るAIに転化するきっかけとなっているような気がしてならない