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とても良い

十二支を痛めつけてきた慊人の正体と悲しみ。それを理解している為に慊人を選んだ紅野
物の怪憑きとの交流が増えたとはいえ、まだまだ普通の世界に暮らす透にはとてもじゃないが受け止めきれる真実ではない
そんな傷付いた透を優しく受け止める咲とありさとの関係性がとても良い

楝と慊人の間には親子らしい温もりが全く感じられない
楝は慊人を男として育て慊人が縋る男に平然と色目を使う
慊人も慊人で楝相手に手を上げて首すら締めてしまう
親子間に温もりを求められない慊人だから、代わりに紅野の温もりを求め縛り付けてしまうのだろうね

そんな寒々しい光景を見せられた後だから、透の危機に颯爽と駆け付ける咲やありさの姿に優しさに満ちた温もりを感じてしまう
透の話にじっと耳を傾け心配していると伝える咲、透の為に紅野への想いに区切りをつけるありさ。その後は賑やかな寝間着祭りへ
二人共大切な透の為に温もりを与えている。その様はあまりに尊い

夾達も別方向から透に温もりを与えているね
マフラーを拾って綺麗にした夾、透の不在に料理を作った由希、透の有り難みを伝える紫呉
幾つものおはように包まれて新たな朝を迎えた透。対称的な温もりに居る慊人とどう向き合っていくことになるのか、その方向性が垣間見えた気がした話だったね



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