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普通

まさか本当に鹿児島まで行ってしまうとは……。その行動力には毎回驚かされる
桜を目指して南下する旅。温かい土地を目指したそれは同時に椎の心を温めるものになったようで

鹿児島を目指す長い旅。それは単純に長距離をカブに乗って移動するだけのものにならず、カブ乗りとしての心構えやカフェ経営の参考、琵琶湖の素晴らしい夜景を見せるものになる
それらは川に落ちて身体も心も冷えた椎の芯に熱を加えるものになる

遂に辿り着いた満開の桜。そこから椎が持ち帰ったのは桜の花びらだけでなく、カブに乗って最南端を目指した経験、そして旅の中で受け取った数々の熱。だから地元に戻れば鹿児島と同じように桜が咲いていたのかもしれないね
椎は無事、春になれた

小熊と同じようにカブに魅了された椎の姿にはちょっと吃驚。小熊にとってカブ仲間が増えたのは喜ばしいことだろうね

ないない尽くしだった少女がカブとの出会いをきっかけに世界を広げ、繋がりを広げ、自信と経験を広くした
カブという存在との出会いを契機とした変化をここまで描いてみせた本作には色々な意味で驚かされる3ヶ月間だったね



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