少しずつ明かされていく紅華の日常。そこは伝統と競争によって形作られた幾つもの独自ルールが存在するようで。また、女の世界としての目に見えない縛りも存在する
だから逆に、それを気にせず振る舞うさらさと愛の存在が際立っているね
本科生による指導、それは紅華の生活に不慣れな予科生を導くものだけど、一方でライバルを牽制する意地悪も隠されている。そして隠されているからはっきりと言葉や意思にされることはない
だからこそ、背も声も大きく夢もはっきり主張するさらさの存在は嫌でも目立つ印象を受けるようになっているね
リサによる牽制、それは虐めるつもりはなくて自分の特性を考えて夢を諦めろとの『指導』。でもはっきりしているさらさには通じない
逆にはっきりしたさらさの意志が、同じように『指導』を受けた経験を持つリサの心情も変える展開は良いね
早くもさらさの良さが出ている
そしてさらさだけでなく愛も目立つ存在
聖の牽制球に対してはっきりとストレートを投げ返しているし、自己紹介の際に薫が「アイドルの事にも触れろ」と暗に促した際には薫が想定した以上の発言をしてみせた
ここで、薫は黙って愛と同じようにはっきりしているさらさだけが食い付いているのが面白い
けれど、今の所はやはりさらさの方が優勢なのかな?
裏方からは元アイドルの愛が注目されるけど、同じくらいさらさも注目されている
そして、迷い込んだ舞台で勘違いとはいえ、さらさに向けてスポットライトが照らされた。はっきりした存在が更に周囲より目立ち映える光景
あの場面からは主役としての性質を既に備えているように思えるね